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ホームページをリニューアルしました! https://www.yusatoweb.com バラエティパックのようなこれまでの活動を一望できるページです。 最近埋もれていた過去のあの活動も多数紹介しています。 いろいろなところをたくさんクリックして楽しんで...

2019年8月30日金曜日

夏のW講座 <親子編><オトナ編>  

毎年、いろいろお世話になっている、
千葉県佐倉市にある造形アトリエ ティエラアスールさん
http://www.tierra-azul.com/atelier_Tierra_Azul/home.html

森や畑や田んぼ、ニワトリ小屋などがある、

のびのびとした環境の中で、
これまたのびのびと様々な造形活動を行なっています。



2014年から過去幾度かプログラムを行なったり、

「いちまいばなし」&「えほんのはた」ワークショップ2014
体でいちまいばなし 2014

3月に毎年ある作品展もとても面白いので

ちょくちょく見に行ってます。
作品展2019レポート
作品展2018レポート

そんななかで、今回は鑑賞をテーマにした親子のプログラムと

制作をテーマにした大人のプログラムを2日間に渡って行いました。

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8月17日

まずは親子鑑賞のプログラム。



・・の前に、お昼ご飯のカレーを仕込みます。
まず、料理を作ってプログラムに入るというのが、このスタジオのいつもの風景なのです。



煮込める状態になったら、

ぼちぼち始まります。。。



かと思ったら、鶏の餌やりと

鶏つかみが始まってしまった・・・・
セカンドバックのように鶏を抱きかかえる3歳児。。


で、しばらくして中に入って

鑑賞のプログラムを始めます。



最初は絵を見て、感想を親に伝える

「糸でんわ鑑賞」←詳細はクリック

対話が主になるプログラムなのですが、

今回は集まった子達は4〜5歳が多く、あまりうまくノってくれませんでした。。

なので、ちょっと方向性を変えて、

絵の中の人物を作ってもらうことにしました。



「牛乳を注ぐ女」をよく見ながら、アトリエにあるもので、
先生を「牛乳を注ぐ女」にしてゆきます。


机の上に乗っているもの、床にあるもの、
服の色合い・・など、観察しながら素材を持ってきては、
先生をキャンバスにどんどんくっつけて行きます。
そのスピードの早いこと。。
普段から手を動かしてものを作っている彼らには、
この方法がうまくマッチングしたようです。



そして完成。
100%そっくり!!という形ではないですが、

「頭巾が前髪を完全に隠しているところ」とか、
「腕まくりした部分の服の色の切り替わり」、
「台の上の布の垂れ下がり方」「台の上のものの色合い」など、

要所要所のこだわりがあることで、
なるほど、彼らにはこういう風にこの絵が見えているのかも・・
という想像が見る大人にも出来るような面白さがあります。

形態や使われている物が何かという部分より、
各部の「色彩」をまず重要なものとして捉えているのかなぁと感じました。
出来上がりから、先の対話より、だいぶ絵を観察しているように思います。。。

で、ここで昼休憩。
最初に作ったカレーを食べて、午後はもっと体を動かします。



ベースになるプログラムはこちらにあるようなもの。

・からだ鑑賞1
・からだ鑑賞2

いろんなものになれるように、体をほぐすエクササイズをしてから、

いろんな絵画になりきる遊びです。



まずは先ほどの「牛乳を注ぐ女」になってみる一同




腕や甕の気持ちになっているのかも・・




窓の格子や、壁に掛かった道具にもなります。


なんとなく体ができてきたら、

今後はもう少し動きのあるモチーフになってみます。



葛飾北斎の波になってみよう!






今まで何度か同じモチーフを親子で遊んでいるのですが、
毎回いろんな表現が出てきて面白いです。
今回は、親と合体して、子が親に腰を抱き抱えられた状態から、
一気に前屈して波を表す。というムーブが生まれました。



小さい子が多かったことも関係しているのでしょうね。

ザバーッと波が覆いかぶさってくるような動きが面白いし、
複数人で連鎖的にやると、それも波のように見えてきます。



あとは、同じく北斎のこんな絵をやってみました。




なびく木や、帽子を飛ばされる人が合わさってゆくと、
直接描かれてはいない「風」のようなものが見えてくるような気がします。


最後の課題はこの絵。
いろんな要素があって、結構複雑です。


2人で何かを持つ人たち



中央に陣取る女性。

など、それぞれが絵の一部になっていくと。。。



こんな画面になりました。
(寝てる人多め)

という感じで、いろいろ遊んだ後、
最後の時間は、子供達に普段のように作品を作ってもらって、
完成したものを親がよく見て、みんなでコメントする。
というワークをやりました。

とっさの思いつきで行った感じだったので、写真などないですが、
なかなか面白かったので、今度はちゃんとプログラム組みたいと思ってます。


丸一日使った親子のプログラムは、これにて終了。
次の日はメンバーを入れ替えて、オトナのプログラムを行いました。


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8月18日


次の日は、大人限定の制作プログラム。
手を動かして作品を作りながら、美術史にも触れつつ、
最後は丸投げの自由制作と講評を行います。



5人の大人が参加者として集まりました。
1人はOBの中学生。

今回はみんなでワイワイという感じではなく、
教室や予備校というような、
自分に集中する少しピリリとした雰囲気を作りました。


前半は、「あるルールに沿って線を描く」というワーク。



「自由な形を描いてください」と言われても
なかなか難しいところがありますが、
ある制限に沿って描くことで、
逆説的に面白い形が自分の中から取り出せるというワーク。



さらに描いたものをトリミング。



 制御と非制御の間から出てきた表現の中に、
意図を付与し、「作品」としての意識を浮き立たせます。



さらに、トリミングした線から、自身の「お気に入り」を取り出し、
指先で空中にその軌跡を描いたり、
体全体で表してみたりします。

線と動きが身体化されたら、
今度はそれを針金に置き換えて立体化させます。

素材や次元を変えることで、作品の要素を純粋化、抽象化したり、
意図的に異なるものに変化させて行きます。

と、ここまでの流れは今年の初めに
喜多方や常陸太田で行なった、こちらのプログラムをベースにしてます。
以下読んでもらえればだいたい流れがわかるかと。



前回やった時も、かなり盛り上がりましたが、
今回は針金の立体制作で、無重力的な発想が出てきたのが印象的でした。

針金を立たせるために土台となる木片を配布するのですが、
その下方に作品の大半がある作品。
空中へ吊って展示したいという要望で上記のようになりました。
なるほど。こういう解釈もあるのかと膝を打ちました。

それぞれの作品にコメントして前半終了。。。

ここで前日のと同じく
最初に仕込んだスープを食べて、お昼ご飯を食べました。

午後は、午前の経験を活かした「丸投げ自由制作」を行います。


課題は以下


************************



最終課題:
「いまあなたの考える、ありえない方法で作品を作ること。」

・作品は配布される画用紙を発端とすること。
・素材はアトリエにあるものを交渉して使う、もしくは自身で調達すること。
・庭で制作を行っても良い。
・作品は全く異なる方法で3点以上制作すること。
・すでに佐藤が紹介した作品や、周囲の参加者と制作方法が被らないこと。
・ただし、自分で検索したり調べて発見した制作方法は模倣して良い。
・製作中の私語は慎むこと。
・自身がコントロールできない方法で作られた作品を1つ以上作ること。
・制作の意味を考えない作品を1つ以上作ること。
・照れない。謙遜しない。臆さない。

制限時間:約60分

************************


・・という、かなり丸投げな内容。
とにかく「普段は考えつかないような方法で、作品を作りなさい」という課題です。
60分で3作以上なので、考えてる時間もあまりないです。

自分が大学の頃に受けた
木幡和枝さんの「概念構築」とか、
土屋公雄さんの「特別演習(だったっけ?)」
がモデルになってます。

流石に何もヒントがないと作りにくいので、

制作のフリになるような、
現代美術に関するレクチャーを45分ほど行いました。

この丸投げ自由制作は、

今年6月、藤代南中学校の美術部に向けて行なったプログラムを
大人向けに改良したものになってます。

現代美術に関するレクチャーも、この時中学生向けに作ったもので、

まず中学生に「あなたの考える、ありえない描き方とは?」という
アンケートを行い、その回答にレスポンスする形でスライドを作りました。

例えば、「足で描く」という回答があったので「白髪一雄」さんを紹介したり、

「虫で描く」という回答があったので、「柳幸典」さんを紹介したり、
「人の描いたものの上に描く」という回答には、「福田美蘭」さん・・・
といった感じで、実際にこんなことやってる人がいるよ!
という紹介スライドを見せました。

で、それを見た上で、その中学生たちにも、

まるなげ自由制作課題をやってもらいました。
で、できた作品がこんな感じ。



肘で絵を描く人や、



アリ、ダンゴムシ、カエルに絵を描かせる人(写真はカエル)




自分が過去に作った作品(右上の目玉)を

絵を描く道具にして、作品を作った人など、
いろんな反応が見えて、面白いプログラムになりました。

その時に中学生に見せたスライドと同じものを今回も上映し、

さらにその時制作した中学生の作品も紹介した上で、
60分間の自由課題に挑戦してもらいました。

成果物はこんな感じ。




1人目1枚目↑
自分の車のタイヤに絵の具をつけ、車を動かして作ったそうです。
まず、バッと外に飛び出していった行動?衝動?がいいですよね。
できたものも、何かの風景のように見えて面白いです。



1人目2枚目↑
紙を食いちぎってもらえるよう、ニワトリが食べていた草を貼り付けた作品。
結果、紙までは食べなかったようですが、
ニワトリとの攻防で画面に落ちた羽をきっかけに、羽で絵を描いてみた作品だそうです。
作品なのか、道具なのか、曖昧な存在であることも魅力的だなと感じました。



1人目3枚目↑
上記2枚を経て最後に作った画面。
糸やそれを使う手を使って描いたそうです。
なんとも言葉にしにくいですが。「良い」なぁと感じます。
この日気づいた色々な出来事や、ものの見方が詰まっているような気がしました。


今日作った作品を並べるとこんな感じに。。



2人目1枚目↑
水に濡らした画用紙に絵の具を入れ、乾かし、開けたら、バラバラになったという作品。
抽象絵画とも見れるし、目線を近づけると、どこかの島のジオラマのような、
立体の作品としての面白さも感じました。



2人目2枚目↑
子供達に使われて、表面が汚れていたクレヨンを削ったものを
糊で固めてで作った作品。
周りにはクレヨンに巻かれていた紙がコラージュしてあります。
これも、僕はものすごく近づいて見た時のクレヨンの表情が、とても良いと思いました。
様々な色が混じったスペースデブリのような、そんな印象を受けました。




2人目3枚目↑
そして、2枚目で削られたクレヨンで作られた立体作品たち。
レモン、ハート、ピーマンだそうです。
どれが素材で、どれが作品なのか、
どこからが制作途中で、どこからが完成なのか・・
いろんな視点のスライドや、発想の交差が見えるところが面白いです。



3人目1枚目↑

編み物の布を素材に出発した絵。絵の具をつけて、叩いたり、ほどいたり、
それを固定するために使ったホチキスの針が、面白くて、いっぱい打ってみた作品
いつもの自分ではない画面を常に意識して、いろいろ遊んでみたそうです。



3人目2枚目↑
そのホチキスが次の画面にも繋がってゆきます。ふと画面を裏側から見たときに、
普段は見ないホチキスの裏側の表情が面白いことに気づいて、
今度の画面はホチキスを裏どめしてあります。
画面の端にイヤリングのようにホチキスの針がぶら下がっているのも楽しい作品です。




3人目3枚目↑
紙を石鹸で洗って、その上に目を瞑って絵の具を置いていき、
さらに石鹸で再び洗って、外で干そうと思ったら、
カマドの灰をを見つけて、振ってみたという作品。
とったりつけたり、描いているようで消しているような。。。
見えないレイヤーがたくさん重なっている効果が出ている気がします。


4人目1枚目↑
自分と素材がどう「作用」するのか?
というようなことを考えながら作ったという連作。
こちらはゴルフボールを画面の上でゴロゴロ転がしながら描いた絵だそうです。
絵を描くというより、ひたすらボールを転がし続ける行為に没頭しゆく体験自体が、
作品になっているような気がします。瞑想のような体験だったかもしれないですね。。




4人目2枚目↑
紙の折り目に 絵の具を流し込んで作った作品。
色合いの移り変わりがものすごく良い感じになっています。
自分の行為とコントロールできない部分のバランスをどう考えるのか。。。
という課題に対する取り組みを感じました。



4人目3枚目↑
一度形ができると、元に戻すのが難しい、金属特有の扱う際の「イライラ感」を
どう表そうかな?と、楽しんで作ってみた作品だそうです。
糸の様に、他の素材に寄り添った状態変化をしない針金の特性を考えながら
紙を縫う様に作っていったそう。
3作どれも、素材との作用反作用を手掛かりに、
楽しみながら作っていった様子を伺えます。


5人目の作品の集合体↑

用水路に紙を糸で垂らし、石をぶつけたり、土につけたり・・・
石を割ったり・・・
セロハンテープを丸めて、光の様子を見たり・・
カッターの刃で、紙にハの字を刻み続けたり・・・
紙にドクダミの匂いをつけたり・・・

ただただ、素材に対する実験を繰り返しつつ、
その過程が作品として残ってゆく様なものになった気がします。

どれも、大きな変化を素材に与える様な制作方法ではないですが、
5つの作品を並べると、作者自身のささやかな佇まいが立ち上がってくる様な、
物と行為の淡い関係性を見せられる作品になりそうだな〜と思いました。


・・・
という様な感じで、丸一日を使った大人の自由制作は終了。
出来上がってきたものを見ても、
朝の参加者から、何か違う自分になって
帰路についてもらったのではないかな〜と思います。

この丸投げプログラムは、見ている方も本当に楽しいので、
またどこかで是非やりたいですね。

久しぶりに長めのブログになりました。
最後まで読んでもらった方ありがとうございます!

それではまた。

2019年8月22日木曜日

ゴロゴロ莇平2019 道中

ゴロゴロ11年目の暑い熱い夏がやってきました。


今年も前日の夜ゴロから。。



本番前日の夜に、ゴロゴロをスタート地点に押し上げます。


いつもは日付が変わる頃に出発するのですが、
今年は連日の暑さでスタッフの体調の考慮もあり、少し早めのスタート。


満月に近い月明かりの下、手にトーチを持った人々が夜道に集います。



スタート位置に設置して、明日の安全を祈願し、記念写真。

この後は恒例の道路で星を見る会になるのですが、
この日はほぼ満月で空が明るく、星は見えるのですが流れ星までは見えず。。。


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そして日付が変わり、8月15日の15時。

いよいよ、ゴロゴロスタートです。


スタート地点に人も集まってきました。


衣装に着替え、準備を始めます。


村上さんからのご好意で、お振る舞いいただきました!


楽器や、飾り紐も準備。。バチが少なくなってきたので、竹で手作りしました。



転がし方や、掛け声を隊列と確認。


若干時間も押していたので、
掛け声の「ドン・ド・ドン・オイ!」のリズムと動きをさっと合わせ、
いざ出陣!




 





少し転がったところで、ふんどし隊長も合流。




盛り上がりを増して、最初の水かけ場に向かいます。




そして聞こえてくる、発動機の重低音。




 待ち構えるホース隊


炎天下に嬉しいお湿りをいただきます。 





最初は、通り雨程度に。。。
そこを過ぎると、観客が待つメインの場なので、水圧がグッと高くなります。





暑さも吹き飛ぶ、水の嵐。












観客も多い場所なので、

水を浴びるとゴロゴロを大きく回して、見せ場を作ります。




  



たくさん力水もらって、道中は後半へ











道中を進んでゆくと、

1時間も前から、道で待ってくれていたカヤさんの姿が。。。





毎年この場所で待ってくれています。



ビールの差し入れをいただきました!


握手で挨拶して、カヤさんの前でも少し大回しを披露しました。





もう少し下ると、莇平キッズたちの水かけ場へ。

3歳と1歳のきょうだいたち。。
赤ちゃんの頃からゴロゴロを見てくれています。


さらに下ると、集会所前で柄杓(ひしゃく)の水かけ隊が待ってくれていました。


 何年かぶりに柄杓のお水をゴロゴロにいただくことができました。





また、要所要所で、見物人や集落の方、

竹を分けてくれたお家や、新しくこの集落へ赴任されてきた方へ、
口上を述べ、感謝の気持ちを伝えます。





隊列は声をあげ、さらに進みます。







なかやさんち前では、久しぶりに参加いただいた、
なおとさんからお水をもらって回りました。




そしてタイへつはゴールの学校前へ 





 先回りした水かけ隊から、最後のお水をいただきます。




そして最後の大回しを披露して、ゴロゴロは今年も無事フィナーレを迎えました。
 

締めの口上と感謝を述べ、最後は参加した皆さんと記念撮影。


毎回集落の外から見にきてくれて、顔を覚えているメンツも徐々に増えてきました。
最初の年に見たきりで、今年10年ぶりに来て、その様変わりに驚いた方もいました。

来年もまたよろしくお願いします!

全行程のまとめの動画はこちらから見ることができます↓



過去の様子はこちらのリンクから



尚志さん 博之さん 圭介さん 森本さんより

写真映像など提供いただきました。
ありがとうございました!
クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「いちまいばなし」 by 佐藤悠 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 継承 2.1 日本 License.