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2015年9月15日火曜日

大地の芸術祭が終了しました。

50日間に及ぶ、大地の芸術祭が先日閉幕しました。




実働約30日で168話、1224人の方と物語を作ってきました。芸術祭の閉幕式で、たくさん能舞台に人が集まっていて、おおよそこのくらいの人数が会期中参加していたのだと思うと、とても感慨深いものがありました。

ここまで濃い「いちまいばなし」の活動は12年の黄金町バザール以来で、現場力を大変鍛えられました。今回は外国、特に台湾からの観光客が多く、拙いながら英語の「いちまいばなし」も始めることができ、多くの外国の参加者にも楽しんでもらいました。プアーイングリッシュでもなんとか進行できるのは、物語を成立させる要素の大部分を参加者が担っている点にあるからだと思います。また、進行の中で今回コンセプトやルールを英訳していただいたペンギン翻訳加藤久美子さんの成果にも大変助けられました。




参加者全体の満足度も非常に高く、実演が終わると必ず参加者の誰から「おもしろかった」「たのしかった」という言葉が思わず口からこぼれてくるという事が続きました。

「いちまいばなし」の構造はとても単純なものですが、誰もが必ず自分の意図を発言し、そのことによって場に確実に変化が訪れる事、作家ではなく参加する側の想像力を非情なまでに試される事、「わかりあう」事ではなく「わかりあえない」事を前提に想像する事等が、参加者にとって非常に新鮮で魅力的であるという事に改めて気付かされました。

台湾の方が拙い日本語で事務局に楽しかったとわざわざメールを送ってくれたり、「本当に来て良かった。」「最近辛いことがあったけど、久しぶりに声を出して笑った。」「芸術祭を全部見たけれど、これが一番良かった。」というような声を少なからずいただき、自らのことをあまり評価することはない僕ですが、大きなと自信となりました。

リピーターさんや、口コミでやってくるお客さんも多く、あるご家族は新潟市から4回も参加してくださり、芸術祭を回る際に必ず「おはなしや」に来てくれました。



自分でも「いちまいばなし」をやりたい!という人も増え(中にはすでにやっている人もいました。)、弟子が2名と、音源の文字起こしやガイドの中訳を行ってくれるメンバーも増えました。「いちまいばなし」の構造に興味を持ってくれた人も増えたので、実演法をロジックに落とし込んだ入門書の製作も少しづつですが進んでいます。成果物の発表はまだ先になりそうなので、彼らの成果を少しですがこのブログに掲載します。

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文字起こし担当Kさんの成果

「いちまいばなし」306話
『宇宙の大ピンチ』

ここは宇宙で開催されている芸術祭。
他の惑星から来た宇宙人達と一緒にお話をして楽しんだり、
甘くて美味しい《火星の石》など 他の惑星の食べ物が食べられます。
地球人と火星人の二人組は宇宙船に乗って、
様々な惑星を巡り観ながら芸術祭を楽しんでいました。
川にカレーが流れる惑星の近くで なんと、
宇宙船へ隕石が飛んで来たではありませんか。
大丈夫か大丈夫ではないかと聞かれたならば、大丈夫ではない大ピンチです。
隕石はオブラートのように広がって宇宙船を包み込みます 。
二人の宇宙船はカレーの川へ着陸してしまいました。
どうやらまだ隕石は飛んで来そうです。
二人は宇宙船から降りて お米を使ってバリケードを作りましたが、
お米では間に合いそうにありませんでした。
そこで二人は お餅を作って隕石を包んで食べてしまう作戦に出ます。
隕石入りのお餅を食べると 二人はみるみると強くなりました。
二人が大きな宇宙人を呼んで挨拶をしていると、
また隕石が飛んできたので、三人は協力して隕石を受け止め、
パチンと潰してしまいました。


「いちまいばなし」第307話
『一粒の米』

とある駅に一粒のお米がありました。
このお米は鳥が運んで来たもので、線路の真ん中に落ちていました。
そこへ電車がやってきて、お米は潰されてぺたんこになってしまい、
さらに雲の上まで風に飛ばされて、雹と一緒にまた地上に降って、
今度は川の中へと落ちてしまいました。
そこへ猫が来てお米を拾いました。
猫はそのお米を食べてしまいます。
そうするとなんと 大きな虎へと変身してしまいました。
虎となった猫は 電車に乗るために急ぎますが、
そこへ鳥が立ちはだかりケンカとなります。
なんやかんやとありましたが、
虎と鳥の二匹は一緒に電車に乗って東京へ行きました。
東京タワーへ着いた二匹は 人間達に襲いかかります。
しかし、とある人間は二匹を可愛がり 家に連れて行きました。
とある人間の家には 二匹を見物しようとたくさんの人が集まりました。
余りにもたくさん人が集まったので、
その家のお父さんは 虎と鳥の二匹を料理して皆に振る舞いましたとさ。



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<中文訳担当wさんの成果>

「おはなしや」で行われているパフォーマンスは、「いちまいばなし」と呼ばれるもので、一枚の紙に絵を描きながら、その場の全員と即興で物語を作る活動です。


「故事屋」的表演形式,是以「一張故事」的方式進行。藝術祭在一張紙上作畫,同時和在場的觀眾一同即興創作故事。 


作家の佐藤悠が司会となり、集まった参加者に物語の次の展開を
「何が?」「どうした?」「どうなった?」などと順番に聞いていき、
答えられた内容を絵にしながら物語をその場で作ってゆきます。

由藝術家佐藤悠先生擔任主持人,

和前來觀看的大家依序展開「什麼?」「怎麼了?」「接著發生什麼事了?」等討論,
將觀眾的答案畫下。並當場創作故事。

 今回の「おはなしや」ではパフォーマンスとともに、これまで製作した物語のアーカイブや、物語を元に作られた絵本などを展示しています。

和這次的「故事屋」的演出一同展出的,

有截至目前為止創作的故事紀錄、依照故事內容創作的繪本等作品。

 註解:*因以下為藝術家自己創造的單字,附上註解。1.「故事屋」:「おはなしや」OHANASHIYA,創作故事的店。2.「一張故事」:「いちまいばなし」ICHIMAIBANASHI,將故事創作於一張紙上的創作行為。

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中文だと「おはなしや」=「故事屋」、「いちまいばなし」=「一張故事」になるんですね。今後はしばらく残り約140話の文字起こし作業に追われそうです。何かの形で十日町の「いちまいばなし」を発表したいと思うので、気長に待っていてください。
それでは。


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クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「いちまいばなし」 by 佐藤悠 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 継承 2.1 日本 License.