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ホームページをリニューアルしました!

ホームページをリニューアルしました! https://www.yusatoweb.com バラエティパックのようなこれまでの活動を一望できるページです。 最近埋もれていた過去のあの活動も多数紹介しています。 いろいろなところをたくさんクリックして楽しんで...

2013年12月16日月曜日

1月25日 トークライブ開催!!

佐藤悠 トークライブ
「落噺」(おちはなし)




概要:
佐藤悠が行ってきた活動を落語漫談風の語り口調で伝える新たなメディア「落噺」(おちはなし)。第1回目の今回は、新潟で毎年開催している3mの竹球に乗って坂を下る謎の私祭、『ゴロゴロ莇平』(あざみひら)について笑いあり、涙ありで語り尽くす!
莇平おなじみの風景、あるあるネタ、声帯模写も多数登場。貴重な「いちまいばなし」の歌も披露。ここでしか聞けない抱腹絶倒のエピソード満載。多数のゲストを招き、盛りだくさんの内容となっております。御無沙汰の方も初めての方もどうぞよろしく。


とき:
2014年1月25日(土)14時00分〜(開場13時30分)


ところ:
3331Arts Chiyoda 3F 308  日々の明々後日(ヒビノシアサッテ)
東京都千代田区外神田6丁目11-14-308



料金:
一般:1000円 学生:500円 小学生以下:200円 
*1月15日までにメールで参加の連絡を頂いた方には、粗品を進呈足します。


プログラム(仮):
挨拶
 歌 キネマランド  「キネマランド ミニライブ」
実演 橋本晃子   「いちまいばなし」       
実演 佐藤悠    「いちまいばなし」のうらばなし 
実演 柴崎あゆみ  「いちまいばなし」の歌     
休憩 
落噺 佐藤悠    「ゴロゴロ莇平」       
アフタートーク   
おまけ:地方過ぎて伝わらないモノマネ「莇平集落編」5分


お問い合わせ:
mail :c12o20h22you@yahoo.co.jp
*最新情報はこのブログでお伝えします。




その他:
このトークライブにおける諸経費を差し引いた収益は、
2014年夏に行わる「ゴロゴロ莇平」の制作活動費に充てられます。
ゴロゴロ莇平とは?




会場で実施クラウドファウンディング風「ゴロゴロ募金」(特典付き)  


特典A  500円 「ゴロゴロリクエスト」
夜ゴロ(開催前夜の儀式)の中で、ゴロゴロの安全祈願と共に、
任意のお願いをあなたに代行して願っておきます。


特典B 1000円 「ゴロゴロリンク」
特典A+
今後佐藤がゴロゴロ関連の記事をブログやfacebook等にアップする際、
協力者として名前や任意のリンク先を記事の最後に記載します。


特典C 3000円 「ゴロゴロメッセージ」
特典A+特典B+
ゴロゴロの道中の見せ場(3カ所程度)で、
任意の200文字程度の台詞(社名、製品名、メッセージ等)を大声で発声します。


特典D 5000円 「ゴロゴロプラカード」
特典A+特典B+特典C
ゴロゴロの時に任意の意匠
(個人名、会社名、ロゴ等20文字程度)ののぼりを作って練り歩きます。



注)莇平やゴロゴロや佐藤の利益に反する内容のメッセージ、リンク先等を反映させる事はできません。



2013年12月9日月曜日

「いちまいばなし」&「えほんのはた」ワークショップ in マリキータ

先日ここでもお知らせした、
表参道にある子ども専門•造形絵画教室「マリキータ」で、
即興物語作り「いちまいばなし」と、
物語のヴィジュアルを布で再構成する「えほんのはた」のワークショップを
開催してきました!





思えば「えほんのはた」を制作するのは去年の黄金町以来、ほぼ1年ぶりくらい。
時がたつのは早いものです。

今回は、4歳から9歳までの6名の子どもたちを中心に、
スタッフの先生方や保護者の方も含めた11名で
「いちまいばなし」と「えほんのはた」を制作しました。

まだ「いちまいばなし」あんまり知らないよ。。という方は
以下のページを見てもらうと良いかもです。

集まった子達はそれぞれ知り合いや姉妹もいましたが、もちろん共同作業は初めて。
開始前から、何とも言えない緊張感が現場に立ち現れます。

実は面白い「いちまいばなし」を作るにはこの「緊張感」が必要不可欠。
気の知れた仲間同士でやる時よりも、
その場で会った他者を意識しながら想像したイメージの方が、
発言者の業や性を呼び覚まし、物語に生気が宿ります。

自己紹介をしてから、さっそく「いちまいばなし」を作ってゆきます。
いきなり人前で自分の意見を表明しなければならない状況を強いられるので、
最初はなかなか言葉が出てこない子もいたけれど、
順番が2週する頃には、このワークの面白さを掴んでくれたようで、
誰もが自分の考えた物語の展開を発言でき、笑い声も頻出する様になりました。

そんな中で出来た話は、こんな感じ。




「明日の夜の夢」
2013年12月7日 西麻布いきいきプラザ

明日の夜、人間が倒れていました。
大きな月が出て、小さな太陽が沈んでいました。
人間は島に倒れていて、とにかく周りには人がいなさそうでした。
寝ていたらいつの間にかそこに移動していたようで、
人間は起き上がって、食べ物を探し始めました。
海の中に潜ると、サメがいたので泳いで逃げ、別の島までたどり着きました。
また島に人は誰もいなかったので、人間は鳥に話しかけてみました。
鳥は今まで見た事の無い様な鳳凰の様な姿をしていました。
鳥は「天の道」に連れて行ってくれました。
人間が道をゆくと、出口があって月に着きました。
月には扉があって中に入ると、もとの世界に戻っていました。
ふと、後ろを見るとフライドチキンの箱が置いてありました。
それはあの鳥が用意してくれた物でした。
人間はフライドチキンを食べて、
「おいしいな~」と目を閉じると
全て夢でした。


参加者による文字起こしの別翻訳バージョン。絵も新たに描いてくれました。

どこからどこまでが夢で現実なのか解らないような物語で、タイトルの候補も、
「夢のまた夢の世界」「大変な夢」「夢の国」「果てしなく続く夢の世界」
と夢、夢、夢の夢づくし。
「いちまいばなし」最近夢オチ多いです。

場所がどんどん移り変わってゆく「ロードムービー系」の構造を軸に、
前半に出て来た月や、鳥等の登場物を
後半また再利用する「回収系」の動きもありつつ、
全体的に一つの大きな環となる様な物語。
僕の経験から行くと、上記の様な「回収系」の動きが見られると、
参加者の適度なまとまりや共有感が場に発生していると良い兆候だと思われます。

特徴的なのは、「鳳凰の様な鳥」+「天の道」という、
かなり思わせぶりな方法で月に行ったのに、
結局何もせずすぐもとの場所に戻ってくるという、肩すかし感。
これは非常に「いちまいばなし」らしい展開です。

物語の盛り上がりをどこに持ってゆくのかという事は、
人によって全く違っていたりするので、
その場で作ってゆくとこういう展開が起こってきます。

終盤唐突に現れるフライドチキンも同様で、
前後不覚の人間が目を覚ます所から物語が始まるという、
映画のオープニングさながらの導入から、
徐々に食べ物を探す事が目的になって行き、
サメに終われ、別の島まで行き、ついには月まで行っても見つからず、
食べ物登場の期待値を上げきっておきながら、
最後ふと振り向くとあっけなくあるという、この感じ。
好きです。

全体から見ると、わざわざ人間思わせぶりな遠周りをさせ、
その間にフライドチキンを買って来て元の場所で待っているという
「鳥」の姿が非常に面白いです。
お腹が空いている人間に何かを施す気持ちはあるのだけれど、
待たせて退屈にしない様にさせる気遣いからそんな事をしたのか?
「フライドチキン」という「鳳凰の様な姿」からはほど遠い品物に
箔をつけるための見栄から来る、ゴージャスな演出だったのか?
と想像をいろいろかき立てられました。


さて、今日はここから「えほんのはた」作りが始まります。
作った物語を元に、そのビジュアルを布を使って再構成してゆく作業です。
登場物がどんな形で、どんな色をしているのか?
それぞれの頭の中にあるバラバラのイメージを外に出し、
そのまま融合させて1つのビジュアルに起こしてゆきます。



それぞれが物語のどの場面を担当するか役割分担を決め、制作スタート。
まずは良さそうな布を探して来て、どうつくるか考えて行きます。



下書きから入る人もいれば…



いきなり形を切り出してゆく人もいます。



布の柄をそのまま利用するのもアリですね。



いろんな布を混ぜて使うのもいい感じ。



手を動かしていると、イメージはさらに膨らみ、
物語には出てこないけれど、そこにありそうな物がいろいろ出てきます。
サメだけしか出てこない海の中は、魚やクラゲでいっぱいになりました。



こちらは島に芝を丁寧に植えています。
結構大変そう。。。



なので、自分の担当が終わった人に手伝ってもらう事にしました。
コラボもアリです。




そんなこんなで1時間半程の製作期間を経て、「えほんのはた」が完成。
まずは、それぞれの部分から、見てゆきましょう。



こちらは物語の始まりと終わりの舞台になる「島」。
物語では「人間が倒れていた」「眠っていたらいつの間にかここにいた」
という事でしたが、絵にしてみると、
ちゃんと布団に枕までして実にお行儀よく寝ています。
作者に聞いてみると、『そもそも全部が夢の話で、実は現実では布団で寝ていた』
という解釈の元で制作したようです。なるほど。そう言う解釈もアリですね。

また、左上の方にはフライドチキンと、それを用意してくれた鳥の姿が。
物語ではチキン単品でしたが、やたらこの鳥は気が利くようで、
ここでは大きなポテトのサイドディッシュも付いています。



次は海で出会ったサメ。
青の布の下に黒い布を敷く事でサメのシルエットを目立たせ、
さらには怖そうなサメの雰囲気を演出しているそうで、なるほど効果的です。
▲の目と開いた口も、出会ったら逃げたくなるサメのイメージに合ってます。
ちなみにサメの左にいる白い人影は泳いで逃げている人です。

そして、海担当の女の子とそのお母さんが、
たくさんの魚と毛糸の波を使って、広大な海面を表してくれました。
特にお気に入りなのはこの画面右側にいるクラゲだそうで、
魚よりだいぶ手が込んでいます。



次は太陽。
物語の中では月との対比で登場するのみでしたが、
かなり手をかけて作ってくれたおかげで、「えほんのはた」の中では、
とても存在感のある物になりました。
同系色の色を重ねて使う事で、太陽のマーブル模様を表現しているのでしょうか。
こだわりの黒いドットはもちろん黒点を表しています。




サメから逃げた末にたどり着くもう一つの島。
一生懸命植えた芝のテクスチャーのおかげで、
最初の島と差が出ていていい感じです。
上部には謎の基地、左手には船が着ける様な砂浜も作ってくれました。

そして、キーキャラクターの「鳳凰の様な鳥」と「天の道」
細かい羽や、足首を切り出すのに苦労したようです。
オーガンジーの布を使って「天の道」の神秘的な感じもよく出ています。

芝を植えるのにかなり苦労していたので、
太陽を作った子とかなりの部分を共同作業で作りました。





最後は大きなお月様。
ラメ入りの白い布の上に、オーガンジーの布を重ね、
不思議な事が起こりそうな月の様子を表しました。
意図的なのか、偶然か、「天の道」と同じオーガンジーを使った事で、
世界観が繋がっている感じが出ていると思います。
通ると元の場所にもどってしまう不思議な「扉」は
たくさんの布を張り合わせて作りました。
右側のドクロはドアノブです。



そして、それぞれの制作部分が合わさると…





こんな画面になりました!
台紙の青い布の色が生きた、メリハリのある「えほんのはた」になったと思います。


「いちまいばなし」そして「えほんのはた」のワークショップでは、
即興の恊働制作を行ってゆく中で、
互いの異なる想像力をそれぞれの参加者が
どう受け止めて行くかがポイントになってきます。
それは、「みんな違ってみんな良い」という個性の全面的な肯定ではなく、
相容れない他者を意識した上で、
自身がその他者に対してどのようなスタンスを持ち得るのかという確認と挑戦です。
素直に受け入れられる部分もあれば、そうではない部分に気付くきっかけになったり、
普段とは違う関係性の構築にトライできるチャンスでもあります。

今回もいろんな状況や思いが重なる中で一つの世界が完成しました。
短い実施時間でしたが、「誰かと共に何かを行う」という事の面白さと、
その背後にあるどうしようもない困難さの両面に気付いて頂けたらいいなと思います。

皆さん、ご参加ありがとうございました!!







2013年11月28日木曜日

カウンセリングと「いちまいばなし」その3

連載3回目に突入した『カウンセリングと「いちまいばなし」』。今回が完結編です。
カウンセリングの学校で行った「いちまいばなし」について、
物語を作るその裏側に、参加者のどんな心のやりとりがあったのかを
聞いていったインタビューの模様をお伝えしています。
前回の記事はこちら

まだ「いちまいばなし」あんまり知らないよ。。という方は
以下のページを見てもらうと良いかもです。
 「いちまいばなし」とは?
「いちまいばなしのうらばなし」
「いちまいばなしのうらばなし」ラジオ版

(注)写真はイメージです。
まずは作った物語をもう一度おさらい。

「みんなの夢」
2013年11月23日

公園でクリスマスが行われていました。
公園には噴水と、切られてしまって半分になった大きな木がありました。
その木から、別の木にイルミネーションが飾られていました。
公園にはお母さんと子どもがいました。
そこにプレゼントが大、中、小とありました。
意外と小のプレゼントが良さそうで、
開けてみるとゲームが入っていました。
それは今まで誰も見た事もやった事も無いゲームで、
切られた木から、噴水まで飛べるかというゲームでした。
プレゼントの送り主は解りませんでした。
もう少し人が来てほしいなと思って、
ラジカセでクリスマスソングを流すと、
人が30人程集まってきて、
みんなで木から噴水に飛ぶゲームをやって、とても盛り上がりました。
ゲームで1等になった人が大きなプレゼント、
2等になった人が中くらいのプレゼントをもらいました。
2等の中くらいのプレゼントは、箱にいっぱい入った宝くじでした。
1等の大きいプレゼントはハワイ旅行で、その場にいた全員分チケットがあったので、
みんなバラバラでハワイへ行きました。
そして、これは全て最初にいた親子の子どもの見た夢でした。

さてここからは前回のインタビューの続き。
この「いちまいばなし」は11人の参加者を2周して作られました。
ここから便宜上、それぞれの参加者を1さん〜11さんと名付けます。
また、それぞれの発話について、
司会の問いかけ問いかけに対する参加者の発言発言の動機やイメージ
という3色で表してゆきたいと思います。


1周目が終わり、「プレゼントの送り主は解らなかった」という所まで話が進みました。
2周目に入り、再び1さんの番です。
折り返し地点を過ぎてだいぶ物語が流れて来たので、
このあたりから参加者にさらに展開を委ねるべく、質問はかなり丸投げになってきます。
「ここからどうしましょう?」と1さんに聞くと、
「人がたくさん集まったらいいなぁ。」との回答。
1さん曰く「みんなで集まりたいと思ったから」だそうですが、
「こうなった。」と行動や内容を言わずに、自分の願望を答えるという珍しいパターンです。

そんな1さんの願いを受けて、
「…という意見があるんですが、どうしたら良いですかね?」と2さんに聞いてみました。
2さんからは「ラジカセでクリスマスの音楽を流してみる。」との回答。
自分から騒いで人を集めるのは恥ずかしいので、
とりあえず音楽をかけて間接的に集めようと思ったという、
前の参加者の意向を汲むのだけれど、正面からではなくサイドから攻める方法が出てきました。

さらに続けて、
「するとどうなりましたか?」と3さんに尋ねると、
「人が集まって来た。」とのこと。
「何人くらいですかね?」とさらに聞くと
「30人くらい」と具体的な数字が帰ってきました。
この数字について後で聞いてみると、
「実際に今日、クリスマスのイルミネーションに30人程人が集まっていたのを見たから。」
ということで、実体験からの発想だったようです。
1さんの発言を受け、2、3さんは共にその願いを受け入れる形の流れになりました。

公園に人が集まって来て、状況がまた変わって行きそうだったので、
「人が集まってきましたが、どうしましょう?」と4さんに聞くと、
「みんなで(木から飛ぶ)ゲームをした。」との回答。
あの謎のゲームがここでもう一度物語に登場してきます。
「ジャンプするのが面白そうなので、
せっかく人が集まったのでみんなにもやらせてみようと思った。」とのことで、
1度出て来た設定をここで再度物語とつなげる流れが出来ました。
こういった回収のリレーが発生するのは、場が柔軟な雰囲気になってきた兆候にも見えます。

さらに5さんに
「するとどうなりました?」と続けると、
「喜んでキャーキャー盛り上がった」との回答。
ゲームがそんなに楽しかったのかな?と僕は思っていましたが、5さんの心のうちは、
「噴水に飛ぶゲームということで、みんな濡れて寒いのでは?と考え、
せめて騒いで暖ればいいのでは?と考えた」ということでした。
なるほど単純な回答に見えて、その裏には5さんのささやかな思いやりがあったようです。

さらにどんどん丸投げを続けてゆきます。
「盛り上がると、どんな事がおこりましたか?」と6さんに聞くと、
「ゲームで1等になった人が大きなプレゼント、
2等になった人が中くらいのプレゼントがもらえた。」との回答。
また4さんとおなじく、以前に出た設定を回収する流れですが、
少し異なるのは、この「プレゼント」の発案したのは6さん自身だということ。
6さん曰くプレゼントを賞品にすれば、あまった物も報われる。とのこと。
まさに設定の自己リサイクル。
この使われなかった設定を自分自身で回収する流れ。
最後のタイトルを決めるときに、忘れ去られていた自分の設定を入れ込んでくるという
パターンもあったりします。

1周目と同じく、またここでプレゼントにフォーカスしてゆく流れが出来てきました。
「では、2等のプレゼントって何だったんですか?」と7さんに聞くと、
「宝くじだった。」とのこと。
なんとなくファンタジックな流れに、いきなり現金の匂いがしてきたからか、
会場からは笑いが漏れます。
「1枚ですか?たくさんですか?」とさらに聞くと、
「箱に一杯」ということで、大量の宝くじが現れました。
7さん曰く「朝に宝くじの話をしていたので」と、
ここでも前回の「クリスマス」、「30人」同様、
最近見聞きした事や、体験をそのまま物語に応用しています。
司会をずっとやっていて、あまりこのような事は想像していなかったのですが、
確かにまっさらな状態で何かを想像するのは中々に難しい部分があるので、
案外いままも、こういった流れは多かったのでは無いかと思います。

さらに続けてプレゼントの中身を聞いてゆきます。
「1等は何だったんですか?」と8さんに聞くと、
1周目と同じくまた少し考えた後、「ハワイ旅行」との回答。
8さん曰く「ハワイに行きたかった」との事ですが、
実は、8さんは1周目も小さいプレゼントの中身について聞かれ、
「面白い物を言わなくては」と長考し悩んでいましたが、
ここでは自分の行きたい場所が素直に出て来ているようで、
2周目にして少し気持ちがほぐれて来た部分があったのかもしれません。

1等のプレゼントが明らかになったので、
「その1等は誰がもらったんですか?」と9さんに続けてみます。
9さんからは「その場の人数分チケットがあった。」と大変慈悲深い回答が。
「ハワイ旅行と言えば、1組とか2組しか当たらないイメージなので、
クリスマスでみんなで幸せになれるように。という配慮があったらしく、
最初の設定の「クリスマス」の持つ多幸感がここでも影響を及ぼしています。

さて長く続けて来た物語もそろそろ終わり。
10さんに「そしてどうなりましたか?」と聞くと、
「みんなバラバラでハワイに行った」との回答。
せっかくみんなでもらったチケット、なぜあえてバラバラなのかというと、
夢のある様な事が思い浮かばなくて、
それぞれ家族とか事情があるし、個人個人で行った方が良いのではと思った。
だそうで、ある意味個人をより尊重するという配慮がある発想だったようです。

そして最後、
オチを11さんに、「そして最後どうなりましたか?」と聞くと、
「実はこの話は、登場した母子の子どもが見た夢だった」と夢オチで締めてもらいました。
「物語で登場したいろんな楽しい事が、ファンタジーのまま終わりたい。」ということで、
全員の想像を破壌しない形で活かすため、「夢」という設定を敷いた思いがあったようです。
さらにその後、タイトルを決める中で、
1さんより、「みんなの夢」という題名が出され、満場一致で採用されました。



というわけで11人の参加者を2周し、所要時間10分程度をかけてこの物語が完結しました。
印象としては、やはり全員が普段から何らかの接触がある参加者と作っただけあって、
そこまで破壊的な内容がほぼ登場せず、割合安定した流れが続いたという感じでしょうか。

「いちまいばなし」では毎回参加者の中に、
その場で初めて出会った「他者」がいる場合が多く、
お互いの意向を汲み合う順接、明確化等の「安定」した流れと、
流れに逆らってでも自分の意見を通したり、あえて物語の展開に変化を起こすために行う
逆接、破壊等の「不安定」な流れを交互に繰り返すという傾向があるのですが、

今回の話には、逆接や破壊等の流れがほぼ無いにも関わらず、
物語には不可解な要素がたくさん現れているという特徴があります。
このような状況の原因にはそれぞれの参加者が、
他の参加者の発言や想像をより尊重しようとする「配慮」の心にあると私は思います。

今回の参加者は、誰もが前の参加者の意見を最後まで一度も否定する事無く、
より発展させる形でリレーしてゆこうという意識があるようでした。
明らかにされないプレゼントの送り主、参加者全員分あるハワイのチケット、
そして最後の夢オチは等は、まさにその「配慮」の結果であり、
全ての想像を破壌させずに、幸せな形で完結させるためのバイアスが大きく働いています。
プレゼントについて、「より面白い物を」と8さんが長く悩んでしまった原因も、
ここにあるように思います。

しかし、その「配慮」とは、
所詮自己の中に想定した他者へ対しての思いやりでしかありません。
時にその「配慮」が他者との間に齟齬を生み、予想しない展開を生み出します。
前回の記事に書いた「半分に切られた木」が登場する部分での3さんの
「木のイメージが湧いてこなかったので、切ってしまえば何の木か解りやすくなる
(いろんな木の可能性がある)と考えたから」
という思いも、他者の想像力をより広げるための発想が妙な登場物を生んでいたり、

同じく9さんの「いままで誰も見た事もやった事も無いゲーム」という発言の裏にあった、
みんなで新たな発想をより広げられる様に、『誰も見た事の無い』と言った」という思いも、
次の10さんにとっては発言のハードルをかなり上げられてしまう結果になったようですが、
ここは10さんが悩んだ末に、「切られた木から、噴水にジャンプするゲーム」という
妙案が発想され、9さんの「配慮」に巧く答えた形になっています。

そしてクライマックスで、参加者全員分チケットがあるのに、
「みんなばらばらでゆくハワイ旅行」という状況も、
それぞれ家族とか事情があるし、個人個人で行った方が良いのではと思った。
という、個々の状況をより尊重しようとした10さんなりの「配慮」が、
流れからは拍子抜けする様な展開を生んでいます。
このように、今回の物語の特徴的な部分には少なからず、
この配慮の行き違いが関与している様に思います。

「いちまいばなし」でいかに面白い物語を作っていくかという部分には、
物語の制作過程で、どれだけ参加者の欲望や、性、業といった物に
迫れるのかということがポイントになってきます。
それぞれの素の意思、素の想像力が出会い、その相容れなさが物語の中で瞬く時、
それまで個人の想像力では到達し得なかった想像の世界への扉が開くのです。
「配慮」というのは、他者への思いやりの表れの様にも見えますが、
裏を返せば自己の「こうあって欲しい」という欲望の現れでもあります。
今回は、逆接のような他者の意向を否定する流れは一切なく、
表面的には、全ての意見を尊重してゆくような制作過程でありましたが、
全編を通して完全な安定の物語に終始する事は無く、
参加者同士の「配慮」という名の欲や業がせめぎあうことで、
この面白い物語を生み出したのだと思います。

初めて参加者の心の内情をしれた今回の「いちまいばなし」ワークショップ。
新たな発見を新鮮な感覚で受け取る事が出来ました。
こういった、物語を作った想像力を読み解いてゆくワークは、
今後もぜひいろんな所で行ってゆきたいと思っています。

このワーク後のトークでも少し話をしましたが、
「いちまいばなし」を続けて行く上で強く感じるのが、
「人と人が解り合う事などあり得ないのではないか」という思いです。
何度やっても、物語は一つにまとまらないし、
誰が何を考えているかなど、話を聞いたからといって必ずしも明らかになる訳ではありません。
僕は、他者を理解する目的で「いちまいばなし」を行っている訳ではありません。
何気なく過ごしていると、他者と分かち合う事などさも簡単な様に思えてしまう世の中で、
むしろ「他者と解り合えない事の確認」の為にこの活動を行っている気さえしています。
その前提を受け止めた上で、
自分が今どうやってその状況に向き合い得るのかという現状把握と、
新たな向き合い方の試行錯誤をを行う場として、「いちまいばなし」を行っています。
『みんなの思いを一つに』を目指す訳でもなく、
『みんな違ってみんないい』で終わってしまう物でもなく、
「解り合えない事」に対しての、「理解」でもなく、単純な「肯定」でもない、
新たな向き合い方がこの活動によって生まれればと考えています。

それでは また
佐藤悠web

2013年11月26日火曜日

12月の出演情報


本日連投になりますが、今後の予定について少しお知らせ。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

11月30日(土)

【お笑いスカイツリーライブ
スカイツリーの間近で見られるお笑いライブで「いちまいばなし」を行います。
団地の中にある公民館をステージに、週に4回行っているライブで、
最近月に何回か顔を出させてもらっています。
とりあえず「いちまいばなし」やってみたいな〜って方におすすめです。
浅草観光の合間にもぜひ!コスパ高し!!

時間:14:00〜 15:30〜 17:00〜 の各30分公演になっています。
場所: 押上2丁目会館 (MAPここ)
   ※東武伊勢崎線 とうきょうスカイツリー駅 東口から徒歩30秒!
    開演30分前に芸人さん達がスカイツリー前で呼び込みしています。
料金:ネタを見て頂いてから決めてもらうシステムです。


12月1日(日)

第7回 サスガ☆カミスガ
茨城県北部上菅谷駅を中心に行われている「カスミガプロジェクト」という活動の中の
イベントに「いちまいばなし」で参加します。
出演するのは、「軽トラ寄席・かみすが家笑店街」というプログラムなのですが、
かなり大きなイベントで、プログラムは他にも

★ちびっこ商店街
★熱いバトルが繰り広げられる!
・三輪車レース
・キャタピラレース
・台車でGO!
★みんなで参加しよう!
・フラフープ回し競争
・走りなわとび競争
・ほのぼの カミスガ☆玉入れ
★聖地!スポーツ鬼ごっこ開催!
★力自慢集まれ!カミスガ☆腕相撲マシーン
★SING!カミスガ☆トラックステージライブ
★DANCE!カミスガ☆キッズダンス甲子園
★ここは市場?!花せり
★青soraヨガ
★今回は何かが違う!?「コインをゲットだ! カミスガ☆RPG」
★かわいくって大好評!戦豆の猿まわし
★登場!小型カブトムシ型乗り物「ヘラクレスA-1」体験乗車
★大人気!かわいいポニーに乗ろう!
★フリーラインスケート試乗体験&デモンストレーション 
★カミスガ名物!トンボ焼~中の具は那珂の具で~
★カミスガ☆お笑いスター誕生!
★軽トラ寄席・かみすが家笑店街

と盛りだくさん。週末、茨城北部に小旅行はいかが?


時間:寄席は10:30〜 13:30〜の2回公演(イベント全体は10時〜16時)
 *他の芸人さんとの兼ね合いがあるので、具体的に何時が僕の出番になるのかは当日にならないと解りません
場所:上菅谷駅前 宮の池公園通りと宮の池公園 (MAPこちら)
料金:無料
WEB:第7回 サスガ☆カミスガ


12月7日(日)

マリキータ 子ども専門•造形絵画教室 「いちまいばなし」ワークショップ
東京南青山にある造形絵画教室で、小学生を主な対象とした
「いちまいばなし」と「えほんのはた」のワークショップを行います。
久しぶりの「えほんのはた」制作、胸が高鳴ります。

詳細:マリキータweb
   「えほんのはた」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

年末もどうぞよろしく。
佐藤悠web

カウンセリングと「いちまいばなし」その2

さて、前回に引き続き
カウンセリングの学校で行った「いちまいばなし」についてのお話です。
今回は物語を作るその裏側に、参加者のどんな心のやりとりがあったのかを
聞いていったインタビューの模様をお伝えします。
今回は割と玄人向けの内容かもしれません。
まだ「いちまいばなし」あんまり知らないよ。。という方は
以下のページを見てもらうと良いかもです。





*(注)写真はイメージです。
まずは物語のおさらい。こんな話が出来ました。




「みんなの夢」
2013年11月23日

公園でクリスマスが行われていました。
公園には噴水と、切られてしまって半分になった大きな木がありました。
その木から、別の木にイルミネーションが飾られていました。
公園にはお母さんと子どもがいました。
そこにプレゼントが大、中、小とありました。
意外と小のプレゼントが良さそうで、
開けてみるとゲームが入っていました。
それは今まで誰も見た事もやった事も無いゲームで、
切られた木から、噴水まで飛べるかというゲームでした。
プレゼントの送り主は解りませんでした。
もう少し人が来てほしいなと思って、
ラジカセでクリスマスソングを流すと、
人が30人程集まってきて、
みんなで木から噴水に飛ぶゲームをやって、とても盛り上がりました。
ゲームで1等になった人が大きなプレゼント、
2等になった人が中くらいのプレゼントをもらいました。
2等の中くらいのプレゼントは、箱にいっぱい入った宝くじでした。
1等の大きいプレゼントはハワイ旅行で、その場にいた全員分チケットがあったので、
みんなバラバラでハワイへ行きました。
そして、これは全て最初にいた親子の子どもの見た夢でした。


この「いちまいばなし」は11人の参加者を2周して作られました。
ここから便宜上、それぞれの参加者を1さん〜11さんと名付けます。
また、それぞれの発話について、
司会の問いかけ問いかけに対する参加者の発言発言の動機やイメージ
という3色で表してゆきたいと思います。

まず、いつもの様に物語のお題、最初に登場する物を募集しました。
毎回ここで沈黙が起こる事が多いのですが、
さほど間が開く事なく、オチ担当11さんから「クリスマス」というお題が出ました。
こういった季節物がお題に出てくる事は「いちまいばなし」でままあるのですが、
聞いてみると11さんは、
最近フィンランドに行ってたっぷりクリスマス気分を味わってきたので
このワードが出て来たそうです。季節物と思いきや、実体験からの引用だったようです。

さて、ここからが物語づくりの本番。
司会の僕は「『クリスマス』から始まる『いちまいばなし』始まり、始まり〜」といって
拍子木を打ち、1さんから順番に物語の展開を参加者に問いかけてゆきます。

「クリスマス」というイベント系のワードが出て来たので、
僕はまず「どこで行われているクリスマス?」という場所について1さんに問いかけました。
そこで1さんからは「公園で」という回答。
その後のインタビューで1さんは
「人が集まりそうな場所を想像した。公園か広場で迷った。と言っていました。
「クリスマス」というイメージを素直に受けた想像が働いています。

「公園」という場所がでてきたので、
「どんな公園?何かある公園?」と、もう少し状況を明確にする質問を2さんにしました。
2さんからは「噴水がある公園」という回答。
「公園と言ったら噴水かな?というイメージだった。」という、
ここでも前の人のイメージをそのまま受ける形のリレーが続きます。

もう少し公園の様子を見てみたかったので、
「他に何かありますか?」と聞いてみると、
3さんから「木があります」との回答。
「形を絵に描きたいのですが、どんな木ですかね?」とさらに3さんにつっこむと、
「真ん中くらいで切られてしまった木」という何とも不可解な木が出てきました。
どういうイメージだったのか聞いてみると、
「木のイメージが湧いてこなかったので、切ってしまえば何の木か解りやすくなる
(いろんな木の可能性がある)と考えたから」とのこと。
何の木か解りやすくするために、逆に木を切ってしまうというのが面白いですね。
今まであまり無いパターンの発想法です。

さて、少し変な物が登場して来たので、
僕はこの辺りで話がおかしな方向に動いてくるのかな?と予想し始めました。
さらにこの公園の様子が知りたくなったので、
「他に何かありますかね?」と4さんに聞いてみると、
「イルミネーションが木の間にかかっています」との回答が。
「クリスマスと言ったらイルミネーションというイメージだった」という事で、
へんてこな木はスルーされ、前提であるクリスマスの状況に立ち返る流れになってきます。

「クリスマス」「公園」「噴水」「切られた木」「イルミネーション」
とだいたい情景が整って来たので、ここで物語の登場人物を出したいと思い、
「この公園には誰かいるんですか?」と5さんに聞いていると、
「お母さんと子どもがいます。」とのこと。
5さんによると、「誰か1人だと寂しい、でもアベックではないと思ったから。」だそう。
ここでも、「イルミネーション」同様
「母と子」というクリスマスのイメージをより強固にするようなワードが続き、
3さんの出した「切られた木」の違和感が完全に払拭された感がありました。

さて、登場人物は出てきましたが、クリスマスというにはちょっとにぎやかさに欠ける状況。
その辺を6さんに投げかけてみました。
「ちょっと寂しげなクリスマスですが、こんな感じで大丈夫でしょうか?」
そこで6さんは「プレゼントがある。大、中、小。」と返してくれました。
「クリスマスと言ったらプレゼント。
開けた楽しみや、期待を持たせるために3種類にしてみた」とのこと。
切り株に続き、思わせぶりなアイテムが再び登場してきます。

また物語が動きそうなアイテムが出て来たので、
ここはこのプレゼントに流れをフォーカスさせて行きました。
「この3種類というのには、何か意図があるんでしょうか?」と7さんに聞いてみると、
「小さい物に良い物が入っている。」との回答。
「昔話を思い出し、小さい物程良いイメージがした。」とのこと。
差異のある贈り物から、「舌切り雀」とかを想像したのでしょうか?

7さんの回答をふまえ、
3つ中でもさらに一番小さいプレゼントに物語をフォーカスさせて行きます。
「では、その小さいプレゼントには何が入っていたのでしょうか?」と8さんに聞いてみると、
ここで8さん少し長考の末「ゲームが入っていた。」と回答。
その悩んだ部分も含めて聞いてみると、
「何か面白い事を言った方が良いのかな?と思って考え込んでしまった。
最終的には、親子だったのでゲームかなとイメージした。」ということそう。
そうなんです。この「おもしろい事言わないと!」という、
欲求、焦燥、羞恥心、等々が参加者を悩ませる根源であります。
「ぜひ面白い話を作って下さいね!」と僕が言わずとも、
自然にこの状況に陥ってしまうのが、人間の業深きところであり、
また「いちまいばなし」が面白くなるエッセンスでもあります。

さて、その悩みの中で生まれたアンサーにさらに迫って行きます。
9さんに「それはどんなゲームだったんですか?」と聞いてみると、
「今まで、誰も見た事もやった事も無いゲーム」というかなり抽象的な回答が。
ちょっと想像しにくいものへの言及が回って来た場合、あえて具体的な回答をせずに、
こういった抽象表現や形容詞で乗り切るという、
「いちまいばなし」の受け流しテクニックがあるのですが、はたして9さんの意図は、
「ゲームをしないので、イメージが浮かんでこなかった。
みんなで新たな発想をより広げられる様に、『誰も見た事の無い』と言った」とのこと。
なるほど参加者の発想を広げるための抽象化作戦だったようなんですが、
逆にこれは10さんの回答のハードルを上げてしまったようです。

そのまま10さんに「誰も見た事の無いゲームって、何ですかね?」と聞いてみると、
少し考えて、「切られた木から、噴水にジャンプするゲーム」という衝撃の回答が。
会場からは大きな笑い声が噴出します。
8さんからの流れでイメージできるWiiとかDSとかゲーム機器、
もしくはボードゲーム、カードゲーム等の予想を大きく飛び越え、
謎の遊びがここで誕生しました。
10さん曰く「8さんのゲームが出て来た時点で、何のゲーム?と聞かれたらUNOと
答えようと思っていたけれど、『今までに無い』ということだったので、
ふと絵を見たら、切り株みたいな木があったので、飛んだほうがいいのかな?と思って。」
とのこと。
「切り株があったら飛んだ方が良い」というのは10さん独特の考え方な気がしますが、
ある意味、予想と違うものがいきなり来た「焦り」や、
もうなんでもいいやという「あきらめ」がこの面白い回答を生んだのだと思います。
ここで、この物語で初めて「普段だったら絶対たどり着かないイメージ」が出てきましたが、
こういった新たな発想を生み出すためには、
「面白い事を考えよう!」「新しい事を発想しよう!」という前向きで健全な気持ちだけでは
なかなかうまく行かない事もあり、どちらかというと、
上記の「焦燥感」や「あきらめ」の様な要素が重要なのではないかと思います。

ともかく、ここで物語は今日一番の盛り上がりを迎えました。
ここであえて角度を変え、11さんには
「そもそもこのプレゼントは誰からの物だったんですか?」と聞いてみました。
僕としては、10さんの珍回答で、場が暖まって発想の箍(たが)も
少し緩んで来たかなと予想して、ここで送り主についても変な回答が出てくれば、
親子との関係性について面白く膨らませられるかな?という思惑が会ったのですが、
11さんからは「それは解らなかった。」とかわされてしまいました。
意図としては、
「サンタさんと言うとあまりにベタ。かといってお母さん、お父さんという
実在の人物にしてしまうより、クリスマスのファンタジックなイメージを壊さないよう
あえて誰か明らかにしない方が良いと思った。」という事でした。
3さんの「切られた木」、9さんの「誰も見た事の無い」に続く、
他の人のイメージのふくらみを阻害しないよう、配慮した発想法ですね。
やはりこの辺りは、他者の心に真摯に向き合おうとする
カウンセラーの気質がでているような気がします。


さて、ここでやっと参加者全員を一周して折り返し。
参加者皆さんがある程度の面識があるという事と、
「クリスマス」という多幸感のあるワード始まりということで、
序盤からかなり安定した流れで始まりました。
中盤で謎の遊びが出て来た事と、1周目を終えた事で、
2周目はもう少しざっくばらんな物語になってきます。
いざ書きお起こしてみると長編になって来たので、今回はここまで!

次回の更新で完結編です!
佐藤悠web


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