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2012年11月30日金曜日

「いちまいばなしのうらばなし」ラジオ版1

「いちまいばなし」で、作った物語を、
解説、読み解きして面白さを語る「いちまいばなしのうらばなし」。
以前、このブログ上で行っていたのですが、
今回、ラジオ風の作りリメイクしてみました。今後少し続けてみたいと思います。



2012年11月26日月曜日

「いちまいばなし」studio!もあと少し!

今回は会場で流している「いちまいばなし」studio!のレポート映像を紹介します。

映像は会期前に作った物なので、
今は壁にもっと物語が貼ってあったり、
「はなしみくじ」があったり、新しい要素も増えています。





「黄金町バザール2012」もあと残すところ3週。
まだまだ時間はあると思っていても、気がつくと会期が終わってた!
なんてよくあること。。まだ来てない人はそろそろ来てみませんか?
そして、1度来た人もいろいろ内容が増えているので、もう1度来てみませんか??




2012年11月24日土曜日

MちゃんとRちゃんの沈黙

今回の写真と記事は特に関係はありません

先週末のワークショップに、以前「いちまいばなし」に参加してくれた、Mちゃんという女の子がまた来てくれました。その子はとてもシャイで、この前来てくれた時も、問いかけになかなか言葉が出て来なかったことを覚えています。困ってしまうと、首を大きくかしげて隣のお父さんにしなだれかかる仕草がとても可愛い子だったのですが、場の空気がだんだんと硬直してゆくような沈黙の中、なんとか粘って待っていると、最後には自分の口から言葉を絞り出してくれました。以前にも少し書きましたが、そんな空気の中で、しかも他人に囲まれて、自分の意見を言葉にするのは本当に勇気がいる事だと思います。そんなプレッシャーのかかる経験をしたのにも関わらず、また現場に来てくれたMちゃん。その日も首を大きくかしげてためらいながらも、もう一度「いちまいばなし」に参加してくれて、やっぱり言葉はすぐには出てこなかったけれど、自分の言葉で物語を進めてくれました。

そんな姿を見ていると、あの時、あの沈黙であきらめなくてよかったなと心から思います。司会にしても、沈黙というのは辛い物で、一刻も早くその空気を変えてしましたいものですが、その沈黙の陰には、何かを生み出そうとする葛藤があり、それを乗り越える事で、誰かの何かが変わるのだと、僕は信じています。だから、流れの中で沈黙が生まれても1度は必ず待ちます。粘って、もう一回問いかけて、ある時は質問の角度を変えて、とにかくその人から言葉が出てくるまでトライします。毎回うまく行く訳ではありませんし、こちらの精神的にもキツイ物はあるのですが、できるだけその姿勢を崩さず「いちまいばなし」をやっていこうと心がけています。

そこまでしようと思うのは、ある女の子との出会いがきっかけでした。Rちゃんというその子とは、去年の冬にある子供アトリエでの「いちまいばなし」で出会いました。先のMちゃんと同じく、Rちゃんもとてもシャイな子で、問いかけに対してなかなか答えが出てきませんでした。顔はだんだん紅潮し、口元はむずがゆいようにかすかに動くのですが、やっぱり言葉は出てきません。当時は僕自身もまだ活動の回数が少なく、場に慣れていなかったので、一回緊張をほぐしたり、間を置いたりする事ができず、ただただ真っ向から「どうなったの?」と聞く事しかできませんでした。長い長い沈黙の時間が続きましたが、結局その時はRちゃんの口から言葉を引き出す事はできず、最終的に首のうなずきでこちらが聞く内容(○○したか、しないか等)をYES  NOの2択で決めてもらう事にし、なんとか物語を作る事ができました。結果的にその時できた「いちまいばなし」は、今でも人気のある面白い物語になったのですが、正直僕はその後かなりヘコんでいました。質問攻めにしてしまったRちゃんの姿を思うたびに、本人が望まない状況を強いてしまったと、何とも言えない気持ちになりました。半ば強制的に他者を巻き込んで、想像力を吸い出すような「いちまいばなし」が秘めている暴力性に初めて気付いたのかもしれません。

そんなこんなで、アトリエでの2週間の活動が終わり、最後にトークショーを行った時、Rちゃんのお母さんと会う機会がありました。そこで活動の中でのRちゃんの様子を聞かれ、正直うまく行かずにちょっと辛い思いをさせてしまったかもしれないと伝えると、お母さんは意外そうな顔をしていました。お母さんが前にその日の事を聞いた時は、Rちゃん自身がすごくやりきった感があったようだったと言うのです。「あれ?」と思いました。どうやら彼女の心中では、僕の予想していた物と全く違う反応が起こっていたようでした。また、再びそのアトリエに伺ったとき、オーナーさんから僕が作った絵本にサインをして欲しいと頼まれ、どういうことか聞くと、Rちゃんがお小遣いを貯めてその絵本を買ってくれたのだと伝えられました。僕の予想に反してRちゃんは、とても好意的に僕や「いちまいばなし」の事を受け入れていたようなのです。この事を知った時、あの沈黙が実はとても重要な物だったのだという事に気付きました。あの沈黙が、あのプレッシャーがあったからこそ、何か彼女の中で変化が起こったのではないだろうかと僕は思いました。それから僕は場に生まれる沈黙の時間に、できるだけ立ち向かえるようにスタンスを変えてゆきました。それまでは回避しがちだったその沈黙の時間。みんなが敬遠するその時間を、現場の参加者とどうやって共有できるのかを考える様になりました。



今、「いちまいばなし」には、本番を始める前に参加者に必ず伝える3つのルールがあります。1つ目は誰もが分かる事を話す事。2つ目は話す順番を守る事。そして3つ目は場がシーンとなってしまった時、その沈黙を暖かい気持ちで見守る。というものです。3番目のルールを最初に伝える事で、参加者に間ができてしまった時の心の準備をしてもらっていると僕は思っています。場が硬直して行くとき、もちろん黙っている本人も辛いのでしょうが、周囲の参加者もやっぱり辛いと思います。でも、そこでちょっと我慢する余裕を持ってもらう。そうする事で、その沈黙の時間の価値を知ってもらい、産みの苦しみを共有するというのが「いちまいばなし」の新たな目的になりつつあります。

そんな思いを持ちながら、黄金町での「いちまいばなし」を行っていた中、Rちゃんを彷彿させるような、冒頭のMちゃんに出会ったので、嬉しくなって昔の事を思い出して今回の記事を書きました。あの沈黙を乗り越えたMちゃんにも、何か変化があったからこそまた「いちまいばなし」に来てくれたのだと思います。まぁ実際のところ、本人たちの気持ちは推測するしかなく、状況証拠を希望観測的に考えているだけなのですが、やっぱり僕としてはそこは信じたいところ。なんかまどろっこしいですが、まぁとにかく、Rちゃんのおかげで今の「いちまいばなし」の変化があるのだという事と、シャイなMちゃんがまた来てくれて嬉しかったという事が言いたかったのです。

それでは週末のワークショップまたがんばります。。

2012年11月22日木曜日

今週日曜は、2カ所同時に「いちまいばなし」!

今週日曜25日は、黄金町バザールと、取手市の競輪場で行われる「サイクルアートフェスティバル」の2カ所で「いちまいばなし」を開催します。




「サイクルアートフェスティバル」とは、自転車とアートの祭典で、アートマーケットやワークショップ、自転車イベント、フードも盛りだくさんのイベントで、毎年この時期に取手競輪場で開催されています。詳しくはコチラ

黄金町バザールは、いつもの通り13:00〜16:00まで、
取手競輪は10:00〜16:00までのちょっと長めの開催です。

バザールの方は、最近鍛えている一番弟子が「いちまいばなし」を仕切ります。
リピーターの方に来ていただくとかなり心強いので、お時間ある方、もう一度やりたいなって方はぜひ!

それではまた週末に!!

2012年11月18日日曜日

「いちまいばなし Studio!」in「黄金町バザール2012」その12

長らく暖めていた計画がついに始動。「いちまいばなし」のおみくじ、「はなしみくじ」が解禁です。

現在「いちまいばなし」を毎週スタジオで作っているのですが、ライブに参加するだけでなく、今まで作った話の面白さも伝えてゆきたいところ。しかし、なかなか「いちまいばなし全集」の本を手に取って読むところまで誘導するのは難しい…それでは!ということで、これまで作った「いちまいばなし」を読むきっかけになるアイテムをつくろうと開発したのが「はなしみくじ」です。

このおみくじ状の紙片には、過去の「いちまいばなし」に登場するキャラクターの目線から感じ取れるメッセージが、こんな風に一枚一枚手書きで書かれています。








吉も凶も無く、くじだけではメッセージの意味がよく分かりませんが、右の方に書かれたページ数を頼りに「いちまいばなし全集」から元の物語を探して読む事で、どんな文脈の中からメッセージが出て来たのかが見えてきます。くじを引く事で、「いちまいばなし」との予期せぬ出会いを演出するのがこの「はなしみくじ」の狙いです。


さらに、ここでもう一工夫。ただくじを引くだけではつまらないので、みんな大好き「ガチャガチャ」の中にくじを入れて引く事にしました。


子供も大人も一度は回した事のあるこのマシンが、参加者を惹き付けます。金曜日に土日の稼働用に設置作業をしていたら、もう回したいという人がたくさん。そこでちょっとお先に「はなしみくじ」を体験してもらいました。



参加費はなんと無料。まずは会場のスタッフに声をかけ、専用のコインをもらいます。
もらったコインをガチャマシンに投入し、ハンドルを1回すと…



カプセルに入ったくじがコロンと出てきます。誰もが笑顔になる瞬間…


カプセルを開けてくじの中身を確認。おそらく意味はあまり分からない可能性が高いので、次に「いちまいばなし全集」のページ数をチェック。


全集の対応するページを開くと、そこには元のお話が。物語を読んで、どのキャラクターの目線からどんなメッセージが書かれていたのかを考えます。くじの内容は、バザールのサポーターさんや、アルバイトさんに頼んで書いてもらっていて、すべて直筆。それぞれ読者目線から考えられたメッセージなので、同じ物語を読んでいても、普段気がつかなかった視点に気付かされる事もあります。



そんな「はなしみくじ」は、毎週以下の時間に無料で引く事ができます。引きたいときは、会場のスタッフに声をかけて下さい。

土曜日11:00〜19:00
日曜日13:00〜17:00
(1人1日1回まで)




さらに、会場には白紙のくじも用意してあるので、全集を読んで自分で「はなしみくじ」を作る事もできます。くじを書いてくれた人は、おまけでもう一回くじを引く事もできます。

UPした写真を見ても分かる様に、子供より大人の方にたくさん引いてもらっている印象の「はなしみくじ」。今日のあなたはどんな「いちまいばなし」と出会えるのか。会場に来たら、ぜひトライ!







2012年11月16日金曜日

「いちまいばなし Studio!」in「黄金町バザール2012」その11


先週10日、11日は黄金町にてワークショップ。

日曜日は、関東学院大学のバザール見学ツアーとも重なり、
久しぶりに大人数での「いちまいばなし」となりました。



前回からはじまった、回りながらの方式でも物語を作りました。
今回から、話役は木のバトンを持ってリレーする事にしました。




また、この日はj:comというケーブルテレビの取材もあって、
リポーターのお姉さんも巻き込んでの「いちまいばなし」となりました。
カメラやマイクも入り、久しぶりの大人数だったので、ちょっと気合いが入ってしまいました。



やっぱり大勢を前にすると、反応も大きいし、気持ち良いですね!


j:comの放送は12月1日から。
黄金町バザールを特集する番組に中に登場します。
加入者しか見られないので、j:com入っている人はぜひチェックして下さい!

====

さらに今回は、最初からお子さんの参加が多く、どの子も物を作りたい盛りだったので、
以前から一度やりたいと考えていた、カラー紙粘土を使っての、立体造形「ねんどばなし」
を実施してみました。




「いちまいばなし」を作った後、物語に出て来た情景を粘土で立体に起こしてゆきます。
今回の物語は、砂漠のラクダが、東京にいる女の子に水を届けに行く事から始まる物語。

ーーーーー

「ラクダの大冒険」
2012年11月11日 神奈川県横浜市黄金町

あるところに砂漠がありました。
砂漠にはサボテンがありました。
2こぶラクダがいました。
2こぶラクダは背中に水を入れたバケツを
しょって歩いていました。
ラクダは東京にいるかわいい女の子に、水を届けにいくところでした。
女の子はその水を化粧水に使うようです。
ラクダは砂漠公園で鬼ごっこをして遊んでいるミイラの3人兄弟にあって、
ミイラたちに水をかけてあげました。
するとミイラは人間に戻りましたが、
包帯がほどけて裸になったので、
東京渋谷109にみんなで服を買いに行きました。
ミイラはキラキラな服を買い、ラクダはお腹がすいたのでクマを食べました。
そしてみんなで女の子に会い、みんなで黄金町に来ました。
みんなでアーティストになり、アトリエを開きました。
めでたし、めでたし!!

ーーー

砂漠というのは「いちまいばなし」意外に始めて登場したフィールドでした。
そこらから、ミイラの3兄弟や、サボテンも登場し、最後は黄金町まで話が続きます。。
女性参加者の間では、ミイラに活力を与えるほどの化粧水をお肌に使ったらどうなるのかに注目が集まっていました。


素材のカラー紙粘土は、5色しかありませんが、粘土を混ぜる事で様々な色を作る事ができます。まずは粘土を混ぜて色作り。


また、今回は物語の文字起こしも参加者に行ってもらいました。



完成作品の紹介。


まずは主人公のバケツをしょっているふたこぶラクダと、砂漠に生えるサボテン
実はこの作品3人が関わるコラボレーション作品になっていて、
ラクダ、サボテン、砂漠とバケツでそれぞれ作者が違います。


こちらは砂漠公園で鬼ごっこをしているミイラの三兄弟。
躍動感にあふれています。とても激しい鬼ごっこ。。


その3兄弟がラクダに水をかけられて、人間になった姿がこちら。
立ち方がしゅっとして、心臓?心?の様なものがみえます。


4人が向かう、大都会東京。
渋谷109と、黄色のは東京タワーだそうです。
女の子は現れず。。。


このカラフルな生き物は、ラクダに食べられたクマ。
この部分を発言したなっちゃんが、責任を持って作ってくれました。
この作品にはまだ謎が多く、クマであるというところは判明しているのですが、
その状態に関しては、
「ラクダの胃の中で溶けているクマの様子だ。」とか、
「舌でなめられているクマだ。」だとか、
「片足だけ食べられたクマだ。」等、
専門家の間でもまだ意見が分かれています。
今度なっちゃんに聞いておきます。


最後にこれが、アーティストになったラクダたちが、
黄金町のアトリエで制作した作品群です。
だいぶ抽象的な作品のようです。


以上の作品は、本文とともに並べて展示しました。
手前から奥へ時系列に並んでいます。。

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ということで、先週末のスタジオの様子をリポートしました!
明日明後日もパフォーマンスとワークショップを開催します!
お近くの方、まだ来てない方、もう一回来たい方もぜひ!
明日はスピンオフの「いちまいばなし」に挑戦してみます。。。

「いちまいばなし」イベント日程

それでは!


2012年11月14日水曜日

「いちまいばなしのうらばなし」 その6

「いちまいばなしのうらばなし」 その6
「タイトルあれこれ」

「いちまいばなし」も、そろそろ100話に達します。
以前、その物語の傾向について連載をした事がありましたが、
せっかくまたたくさん物語ができたので、分析を行ってゆく
「いちまいばなしのうらばなし」を復活させてゆこうと思います。

以前の「いちまいばなしのうらばなし」

今回は、物語の本文ではなく、その「タイトル」に注目してみます。
「いちまいばなし」は、物語自体も突飛なのですが、
「タイトル」も本文を作るときと同じく、みんなでその場で決めてしまうので、
普通の物語の名前ではちょっと聞かれないようなタイトルがつく事があります。

一番多いのが、
「&系」
「○○と○○」という、登場する物を並べて「と」でつなぐ、非常にシンプルなパターンです。
タイトルを決めるものもなかなか難しいので、行き詰まってしまうとここに行き着くケースがままあります。


などなど、ざっと見ただけでもこんなにあります。
また、似たような形で「VS系」という、対立構造がタイトルになっている物もあります。
「いちまいばなし」に出てくる登場人物の関係には、対立関係も多く、
まれに中盤にいきなりパーティーオチなどで丸く収まる事もありますが、
終盤までこの対立が続き、全体的にバトルの要素が強くなると、このようなタイトルがつきやすくなります。



「タイトル落ち系」
「いちまいばなし」は、物語を作った最後にタイトルを付けるので、
よく物語の結末がそのままタイトルになってしまう事が多くあります。
要するに、タイトルで思いっきりネタバレしているという事ですが、
物語のオチがまだ印象として残っている状況でタイトルを考えるので、
こういう傾向があるのでしょう。



「タイトルで一言系」
「いちまいばなし」のシステム状、参加者の意図しないところで急に物語が収束したり、
終わってしまったりする事があります。
そんな時、物語に書ききれなかった部分、感想、
登場人物のホントの気持ち、後日談、実は○○だった。
などなどを、本文でなくタイトルで表してしまおうという方法。
作った人でないと気づかない暗喩も多くあります。

Yes we can!←物語の最後に登場する人物が誰だったのかを臭わすタイトルです。
「あまくない」←ぜんざいやお汁粉がたくさん出てくる話だけれど、最終的には…
「バナナが欲しい」←最後にお土産をもらったゴリラの気持ちは…?

「ゴールデンマロン」←最後に誕生する特産品の名前だそうです。
「友情の始まり」「ケーキを食べた」 ←後日談系。その後どうなったかを盛り込んだタイトルです。
「北の祭りだから」 ←結末に「どうして?」と疑問を持ったら、このタイトルに答えがあります。


「ボキャブラ系」
タイトルに本編の物語が関係する言葉遊び、駄洒落などが入っているパターン。
最後にちょっとボケたい、ひねりをいれたい!という欲求が見て取れます。


「雰囲気系」
「いちまいばなし」本編にも、意味の無い事象や展開はたくさん出てきますが、
タイトルにも、特に明確な意味は無く、物語の雰囲気だけでつけられた物もあります。
作った人はまだしも、初めて読む人には全く意味が分かりません。

「ふにゃふにゃのへちゃ」←最後に登場する食べ物の食感かも?
「四葉のオニオン」本文中で良い事の無いタマネギに、タイトルで少しは幸運がある様につけられました。
「きんたろうあめ」←本編に「あめ」は出てきますが、なぜ金太郎なのかは謎です。


「どうしても言いたい系」
これはものすごく特殊なタイプで、物語の流れ等全く関係なく、
その話の中でどうしても自分が注目して欲しい部分をタイトルにつけるという、
とても強引な方法です。まだ1作しかありません。


ーーーー
ということで、今回はタイトル目線からの「いちまいばなし」紹介でした。


今後も作った物語の研究を進めてゆきます。
読者の皆さんも、こんな分類や傾向がある!と気づいた方は、コメント欄までぜひ一報を。。

それでは!


2012年11月12日月曜日

「いちまいばなし」ショートアニメ


こんばんは、
先週土日のパフォーマンスとワークショップは、たくさんの来場者があり、
これまでに増してにぎやかな物となりました。
2回以上の参加者も何人もいて、ありがたかったです。
来場していただいた皆様、ありがとうございました。
その様子はまた、後日お伝えします。

さて今回は、以前お伝えしていた、「いちまいばなし」のアニメーションの配信を始めたので、
紹介したいと思います。
「いちまいばなし」の物語をさらに凝縮して、ごく短い時間でもそのお面白さが伝わるような、
ショートムービーで、現在以下の3話がアニメ化されています。
「どこに行くのこの猫たち」
「デートはお家で」
「たぬきと人間」







アーカイブから元の物語を探してみるのも一興。

2012年11月10日土曜日

「いちまいばなし Studio!」in「黄金町バザール2012」その10


黄金町バザールが会期に入って2回目のワークショップ。

今回、新たな形態に挑戦です。

今までは、参加者にお話の展開を振って答えてもらい、
そのレスポンスを絵にしてゆくという、「司会」的な役割を僕一人が行っていたのですが、最近、いろいろな形でその役割を他の人と分担する事が増え、その面白さを感じて来たので、思い切って、参加者全員にまんべんなく全ての役割をやってもらおうと考えました。ちなみに従来のやり方は、下の図のような形でした。














①話の展開を振る。
②話の展開を言う。
③展開を絵にする。

司会役と絵描き役は兼務。
話役のみ交代してゆく





この方法は司会役が、進行の多くを担当する構造なので、場をスムーズに回すために、司会には、情報処理能力や進行展開能力等、ある程度のスキルが求められます。ただ、重要なのは、「いちまいばなし」の面白さは、展開の巧みさが全てではなく、偶発性や、参加者の緊張感、躊躇、自己顕示欲等が大きく関係するので、参加者が安心して楽しめる様に、司会役のスキルがどんどん上がっていっても、必ずその場や、できた物語が面白くなるわけでは無いという事です。一年以上「いちまいばなし」を行って来て、最近この部分にジレンマを感じ始めていました。もともと予定調和を起こさせないために、参加者に展開をゆだねる構造になった「いちまいばなし」でしたが、続けてゆくうちに、だんだん僕自身の「司会」のスキルが蓄積され、場を巧く回そうという意識が、どうしても出て来てしまい、それが、物語をコントロールしつつあるという、本末転倒の流れになっていました。確かに、巧く場が回せないときの緊張感や、閉塞感は堪え難い物があるので、場のコントロールに傾倒していったのは、自然な防衛本能なのでしょうが。。しかし、このままでは「いちまいばなし」に次の展開はありません。目をつむってジェットコースターに乗せられているような、あのドキドキする感覚を取り戻すため、今回のワークショップから、下の図の様に形を変え、全員が各役割を担当する新たな試みを始めました。










<今回のやり方>
①話の展開を振る。
②話の展開を言う。
③展開を絵にする。

司会役と絵描き役を分担。
全ての役を交代しながら全員が担当。



いつも参加者に担当してもらっている、
物語の展開を話す「話役」の他に、「話役」に展開を聞いてゆく「司会」そしてそのレスポンスを絵にしてゆく「絵描き」の役割も参加者が順繰りに担当してゆく事にし、みんなで位置を変え、ぐるぐる回りながらの「いちまいばなし」となりました。

この方式で作った「いちまいばなし」がこちらです。
全く違うチームで違う日に作ったのに、なぜか共通する部分があるのが興味深いです。

「シカたないカモ」
「キラキラパンくん」







聞かれた事を答えるだけでなく、司会として何を相手に聞けばいいのか、言われた内容をどうやって絵にしていくのか等、参加者にかかる負荷はかなり大きくなりましたが、中には、逆に張り切って司会役や、絵描き役を担当する人もいました。また、いつも僕自身はあまりライブの中でで描く絵に意味を持たせないのですが、今回は絵もみんなで書いてゆくので、物語に出てくる「夕暮れ時や」、「廃線の線路」、「おなかがすいた様子」など、黒マジック一本では到底表しきれなさそうな事象を、参加者がどうやって絵にするのかを
それぞれが楽しみ、困惑し、絵にも集中しながらの「いちまいばなし」になりました。





 僕も初めて物語の内容を他人から振られる側となって、
そのつらさを身を持って体験しました。物語に登場する物には、完成した物語をより多くの人に楽しんでもらうため、一応「一般性のあるものを言う」というくくりがあるのですが、(ごく私的な人物や、何かのキャラクター等は物語に出さないようにする)基本的に何でも言ってもいい事になっています。だがこの「何でも」というのがクセモノで、そうは言われても、言った事が面白いのか、ダサいのか、他の人にどう思われるのかという事を嫌でも考えてしまう。要は自分の見栄や欲との戦いになってきます。






とりわけつらいのは、話役が言葉に詰まってしまい、場が硬直し始めるときです。
そんなとき、「シーン」となってしまうのを、笑ってごまかせるスキルを持つ人はありがたいし、その状況すら笑いに帰る事ができるのですが、少しシャイめの子供さんが、この状況に陥った時が一番大変で、問題からの逃げ方や、流し方をまだ知らないし、そもそも人前で話した経験も少ない。それなのに、いきなり大勢の前に引っ張りだされて、何かを発言しなければならない。司会役の僕でさえ、この状況はかなりつらいのですが、実はその何十倍もの重圧が彼らにあり、それを跳ね退けてあの言葉を生み出したのかと考えると、ものすごい事を成していたんだなぁ。と改めて感じました。

黙ったまま、問題に真っ向から向き合い、
それでも何かを言おうと恥ずかしさと戦っていた、子供さんの顔が今でも思い浮かびます。

 こんな状況を回避するために、司会の腕を磨いて来た部分もあるのですが、今はこのプレッシャーこそが、「いちまいばなし」の醍醐味なのではと考えています。前述した様に、「いちまいばなし」の参加者は、予期せぬ遭遇者たちとともに、強制的に物語作りのサイクルに取り込まれ、自分の思った事を人前で表現しなければならないという、プレッシャーを強いられます。また同時に、自分の発言した事で、全体の流れが変わってしまうかもしれないという責任も追わなければなりません。それらの状況は、参加者にとって必ずしも心地よい事ではないでしょう。しかし、そこで生まれる緊張や躊躇、思い切った攻めの気持ちや、防衛本能が、物語により生き生きとした展開を生み出します。そして、それを作っている場自体の緊張感を、人を伝って連鎖反応的に生んでゆき、真剣に発想ができる場を育んでゆきます。


岡本太郎の「今日の芸術」の中に、「今日の芸術は、うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。」という言葉がありますが、僕が考えるワークショップについても然りで、ワークショップとは、これまであった関係を組み替え、新たな関係を共に想像する事を実践するための手段であり破壊と創造が連続する試行錯誤の状態だと考えています。それは、普段の安定した関係を崩す事から始まるので、当然居心地の良い物ではありません。新しい関係をその場で構築するのですから、うまくできるはずも無いし、できた物がまとまりのある美しさを持っている訳でもありません。まだ価値もなく、どのように解釈してよいのかも分からないような、危うい関係がそこに立ち現れます。

 とは言う物の、果たして「いちまいばなし」が緊張とプレッシャーが渦巻く殺伐とした状況で行われているかというと、そういう事でもありません。このままの状態でいたくないような、ある種の「心地悪さ」をあえて作る事で、それをどのように解決するのかという、想像を参加者に促してゆくことがこの活動の核になってゆくのですが、その合間合間は、やはり場が硬直しやすくなって、ジトッとした嫌な空気になります。そこで重要なのは、居合せた参加者が、その嫌な空気を共有する雰囲気を作る事だと思います。それは、最初の方に書いた、「場をうまく回す事」とは少し違います。最近私が傾倒しかけた「場を回すうまさ」とは、そういった嫌な空気が参加者の意識に上ってこないよう、巧みにその状況を回避したり、排除する事です。そうではなく、参加者が、嫌な空気や心地悪さを意識した上で、受け止める余地、余裕を作っておくという事が、新たな想像力を生む場の土壌となるのです。嫌な事を嫌な事として受け止めるというのは、多分ものすごく高度な事で、人はこういう状況に陥ると、だいたい無視して無かった事にしてしまうか、無条件に肯定して受け入れるかのどちらかになる事が多いと思います。でも、そんな状況に、誰かと共に立ち向かえれば、少し立ち止まって考えられるかもしれない。だれかと問題を分かち合う事ができれば、何か別の想像力が生まれるかもしれない。それが「いちまいばなし」の活動が持つ可能性だと僕は考えています。なので、今後必要なのは、心地悪さを作り出すと同時に、そこにみんなが向かってゆける状況を作りだすスキルなのだと思いました。








と、そんな感じで、初めて自分が発言する側に回ったショックが大きくて、長々と考えた事を書き綴ってしまい、いつもと全然雰囲気の違うブログになってしまいました。。
さて、そうこうしているうちにまたパフォーマンスの日。明日はどんな「いちまいばなし」が生まれるのやら。。。




2012年11月5日月曜日

「いちまいばなし」浅草&新潟

先週末は浅草と新潟に行って「いちまいばなし」をやってきました!


浅草、「ササクサス」の企画では、
田原公園、浅草神社、駒形公園の3カ所で、5話の「いちまいばなし」を作りました。
去年も来てくれた参加者がまた来てくれたりして、一年ぶりの再会を果たしました。
思えば、去年の浅草が、
まだ名前の無かったこの即興物語作りに初めて「いちまいばなし」という名前を付け、
屋台や「いちまいえほん」を作るきっかけとなり、
活動が本格始動する場となりました。

さてさて、そんな浅草では、こんな話ができました。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「おいしいクリームパン」
2012年10月27日 東京都台東区浅草

空にクリームパンの雲がありました。
空から積み木が降ってきました。
それをたくさんの子供たちが
「どうして空に積み木があるのだろう」と眺めていました、
積み木が地面に落ちると、
クリームパンの花が咲きました。
咲いたクリームパンは子供たちがみんなで食べました。
でも、半分は残して空に投げました。
すると空でまたクリームパンの花が咲きました。
せっかくなので、隅田川花火大会をこの花で行う事にしました。
区の方も快諾して、花火大会を開くと、
宇宙から星の子供たちもやってきました。
大きなクリーム尺玉が打ち上がると、
子供たちは喜んで飛び回り、流れ星になりました。
地上の子供たちも空を飛べるようになって喜びました。
そして、世界の全てを生地で包むと、クリームパンになりました。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

さすが墨田区、去年も「日米花火大会」という花火が出てくる話ができましたが、
今年もクリームパンの花火大会の「いちまいばなし」ができました。
そして、世界を包み込んでしまうという、新パターンのオチ、
なかなか斬新です。



他にも、4話の「いちまいばなし」ができました。
違う場所で行ったのに、
同じ日になぜかゴリラが主人公の話が2つできたのは、未だに謎です。。

残りのお話はアーカイブで読んでみて下さい。




さて、そんなこんなで土曜は夕方に浅草を後にし、
その足で、次の日曜は新潟は莇平に行って来ました。

今回は毎年恒例、秋の収穫祭という事で、
新聞社のガレージの中で大宴会が開かれました。



まずは餅をついたり、汁を作ったりして準備。。
そして昼頃から宴会開始。
一息ついたところで、余興の始まり、
今回は集落の素材を使ったファッションショーや、尺八の演奏などが行われる中、
そのトップバッターとして「いちまいばなし」をさせてもらいました。


大人子供、おじいさん、おばあさんあわせての、なかなかの大人数と大広間だったので、
中盤、絵から遠く離れすぎてしまい、進行とともに絵が描けなくなってしまい、
途中から絵の担当を日比野さんにしてもらいました。



なので、いつもと違う力強いタッチの絵になっています。。



さて、はたしてどんな「いちまいばなし」ができたかというと。。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「種の見る夢」
2012年10月28日 新潟県十日町莇平

みんなが喜ぶ収穫祭がありました。
それは、朝顔の種の収穫祭でした。
種はトラック10トン分になって、来年まで保存しておき、
その種を全国へ配ることになりました。
まずは、北海道へ配ります。
北海道では、元気いっぱいの小学生が受け取りました。
その小学生たちは狐でした。 
狐の小学生たちはもらった種を、狐の親分の形にして壁に飾りました。
狐の親分は、狸のようなおなかをしていて、お餅が好きでした。
次は沖縄に種を配ります。沖縄にいたのはウサギでした。
ウサギも種で親分の姿を壁に書きました。
親分はガテン系で昼寝が趣味でした。
次は種を新潟市へ配りました。
新潟にいたのは虎で、自分のシマシマに種を植えて、
花を咲かせ、朝顔と一体化しました。
そして、この活動が認められて東京オリンピックが開かれました。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

収穫祭と明後日朝顔の種にちなんだ物語、
こっちの世界では、全国で全く新しい朝顔プロジェクトが行われているようです。。
いったい何朝顔なのでしょうか。。


そんなこんなで、すこし黄金町を離れての「いちまいばなし」を行った週末でした。
司会役と絵描き役の分離が予期せず起こって、
また、新たな手法の「いちまいばなし」が生まれそうです。。

次はまた、黄金町に戻ってのワークショップ。
いろんな事をヒントにまた、形を変えていきたいと思っているので、
乞うご期待!

それでは。




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「いちまいばなし」 by 佐藤悠 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 継承 2.1 日本 License.