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ホームページをリニューアルしました! https://www.yusatoweb.com バラエティパックのようなこれまでの活動を一望できるページです。 最近埋もれていた過去のあの活動も多数紹介しています。 いろいろなところをたくさんクリックして楽しんで...

2012年12月22日土曜日

「いちまいばなし」studuo! フィナーレ!!

3ヶ月にも渡る、黄金町での活動が終了しました。
最後の週末の様子です。

15日はいちにちばなし」
通常は1グループ20分程度で作るのが「いちまいばなし」ですが、
この日は、1日をかけて1つの話を続けて作って行きます。



紙も通常の18倍。紙の上に乗りながら物語を作り描いてゆきます。。


しかしこの日は雨も降ってかった…
足の感覚が無くなりかけながら、頑張りました。




話の最初が「地獄」から始まってしまったので、
中盤までかなり血なまぐさい話になりました。


夜まで物語は続き、
計7組、約25人が紡いだ物語はついにフィナーレを迎えました。



ちなみに「いちにちばなし」の物語は以下の様になりました。7部構成の壮大な物語。
鬼と血から始まり、ユニコーンやアイドルに変遷しながら、最後はまっとうへ…長いですが、全文紹介しておきます。。



いちにちばなし
第一部「地獄話(即死のパンの巻)」
2012年12月15日

地獄に鬼がいました。
鬼は人間と公共事業について会議をしていました。
それはコンビニを建てるもので、
そのコンビニはずっと向こうにあって、
食べると即死するパンを売っていました。
すると鬼が食べて死んでしまいました。
どんどん鬼が死んでゆくので、
地上から人を呼んできて、血をとって
パンを売っていました。
とった血は天国に捨てると、
同じようなお店があって、
血はまた地獄へ戻されました。

ーーー
いちにちばなし
第二部「生き血の献血センター」
2012年12月15日

天国のお店は実は献血センターで、
地獄からもらった血を、
他の人に献血していました。
その血を循環させて、地獄に戻し、
「生き血ドリンク」として地獄のコンビニで売りました。
「生き血ドリンク」を飲むと、
即死するパンで死んだ鬼も生き返りました。
生き返った鬼は、天国の献血センターで働きました。
天国の献血センターは、地上にも支所がありました。
地獄の献血センターの支所も地上にありました。
2つのお店のオーナーは生き返った鬼でした。
地獄の献血センターの支所では、
無理矢理人をひっぱってきて、血を抜いていました。
そして天国の献血センターの支所で輸血をされました。

ーーー
いちにちばなし
第三部「馬肉の生産」
2012年12月15日

地上の献血センターの状態は、世間的には全く問題なくて、
それは大物政治家が絡んでいるからでした。
大物政治家は鬼になりたいと思っていて、
人の血をどんどん吸いました。
すると、だんだん角が生えて来て、ユニコーンになってしまいました。
大物政治家は、まだ鬼になりたかったので、
地獄のコンビニで整形してもらうと、鬼になる事ができました。
鬼になった政治家は、コンビニで扱う血の中に、
ユニコーンの血を入れ始めると、
地獄の鬼がどんどんユニコーンになってしまいました。
そこで、ユニコーンを駆除するために、
角を折って、普通の馬にして、地上に送りました。
馬が増えると、馬肉にして地上の人が食べました。

ーーー
いちにちばなし
第四部「ヒートウマック」
2012年12月15日

地上ではウマが増えたので、競馬場や放牧場をたくさん作りました。
人間の形見はとてもせまくなり、3食馬肉を食べて暮らしていました。
そこで、ウマのコンビーフを作って売り出すと、地獄の鬼が買いに来ました。
鬼はマヨネーズをつけて、コンビーフをたくさん食べると、
食べ過ぎて、お腹が痛くなってしまったので、
馬の皮で腹巻きを作ると、お腹があったまって、腹痛が治りました。

ーーー
いちにちばなし
第五部「牧場アイドル」
2012年12月15日

すると、コンビーフを食べた鬼に翼が生えてきました。
鬼はテンションが上がって地球に行きました。
そして、馬を殺し始めました。
それは、アイドルになりたかったからでした。
鬼は牧場系アイドルとして売り出すと、宇宙人のファンがたくさん応援に来ました。
宇宙人は一つ目で角があって、銀色でした。
鬼のしている馬の腹巻きが人気で、宇宙人たちも腹巻きをつけていました。
そのまま応援していると、あつくなりすぎたので、
みんなで北極へいって、また応援していると、
ペンギンたちが集まって来たので、また腹巻きの材料にするために殺してしまいました。
アイドルの人気が出て来たので、
死んだ動物たちも応援できるような新しくユニットを結成するため、
地獄でメンバーを探す事にしました。

ーーー
いちにちばなし
第六部「恐怖の変身」
2012年12月15日

地獄で新メンバーになったのは、キツネと、タヌキと、閻魔大王でした。
そして今度は、ファンを怖がらせるようなアイドルとして売り出す事にし、
キツネとタヌキはドラキュラに化ける事になりました。
すると、そのアイドルは神様たちに大人気で、応援で暴走した神様たちは鬼になってしまいました。

ーーー
いちにちばなし
第七部「まっとうへの道」
2012年12月15日

神様たちが鬼になってしまったので、それを捕まえて、新しいお店を開く事にしました。
すると、もとあった地獄のコンビニと競合し始めました。
競争に勝つため、片方の店が無料チケットを配る作戦に出ると、
もう片方の店も同じ様に配り始め、ついには2年無料、3年無料券まで発行されるほどになりました。
商売にならないので、2つの店は統合して大きなお店になって、
そこは商用車を売るお店で、今度は人間が人間のためにお店をする事になり、アメリカに進出して行きました。

ーーーー

う〜んすごいお話。
地獄、天国、地上、北極、そして最後はアメリカと、
いろんな世界を行き来しながらの「いちにちばなし」。
いや〜大変でした。



そして最終日に16日は
「いちまいばなし」in 黄金町 3時間スペシャル!
これまで3ヶ月の「いちまいばなし」を振り返るトークショーでした。


会場は高架下site-D。
バザールの期間中はカフェプアンとして運営されている場所です。
スタジオの展示物もコチラに全て移して、準備完了。



午後1時、いつもと同じく拍子木の音ととともに、
フィナーレイベントスタートです。



第一部は黄金町で作られた100話あまりの「いちまいばなし」から、おすすめの作品を紹介。
横浜編、黄金町編、そして会場に来たリピーターが作ってくれた物語も余すところなく紹介。



奇想天外な展開の物語を聞いたり、自分が作った話を思いだしたり、
会場からは終始笑い声が絶えませんでした。



第二部は「いちまいばなし」の実演を行いながら、
司会の僕がどんな事を考えながら物語を進行しているのかを解説し、
相手から面白いものを引き出す、「いちまいばなし」の裏側の紹介となりました。



第三部は、会場に集まってくれた「いちまいばなし」リピーターのみなさんに、
この活動の魅力や、体験談を話して頂きました。子供たちだけでなく、以外に大人がハマってしまったという、「いちまいばなし」の不思議で怪しい魅力、どんな事を考えながらの参加だったのか、たくさんの貴重な話を聞かせて頂きました。



3回参加してくれた、4歳のなっちゃんからは、「ここに来るのが好きだった」というありがたいお言葉が発され、会場からは拍手が巻き起こると言う嬉しい一幕も。

印象的だったのが、集まってくれた方々の9割方が1度は「いちまいばなし」に参加してくれた事のある人だった事。全体で3時間の長丁場だったので、入れ替わり立ち替わり、常時20人ほどが話を聞いてくれている状態でしたが、みんな見知った顔だったので「いちまいばなし」の構造や、雰囲気について改めて説明する必要が全く無いほどでした。

リピーターや、司会役をやりたいという人が現れたり、役割を交代しながら「いちまいばなし」をやってみたり、活動に多くの変化や実験があった今回のバザール。
たくさんのサポーターとファンに支えられながら、「いちましばなし」の可能性を探り続けた3ヶ月でした。
今物語は150話あまり、まだまだ、たくさんの人と出会い、たくさんの産みの苦しみを共有しながら、「いちまいばなし」は大きく、面白くなってゆきます。次の機会まで少しお休みですが、めどが立ったら、またここでお知らせしようと思います。

それでは!
みんなありがとう!また来年もやりたいよねー!!

2012年12月15日土曜日

「いちまいばなしのうらばなし」ラジオ版8 そして、明日はフィナーレ!!

うらばなし第8弾をリリース。
今回は恋愛のお話。。



そして、いよいよ明日、3ヶ月に及ぶ黄金町の活動がフィナーレ!!
見逃すなかれ!




【「いちまいばなしのうらばなし」in 黄金町3時間スペシャル】

バザール会期中に黄金町で制作した約100話の「いちまいばなし」の中から、よりすぐりのお話を紹介する、トークバラエティー。こんな話を紹介して欲しいというリクエストにもお応えします。展示コーナー、ワークショップコーナー、カフェコーナー等も併設していますので、気軽にお立ち寄りください。

【日時】12月16日(日)13:00~16:00
【会場】黄金町 京急高架下 カフェプアン(site-D)
【申込不要】【参加費無料】
*体験談等を聞かせていただきたいので、
 特に一度ワークショップにこられた方の参加を歓迎します。
*トークの内容は都合により予告無く変更される場合があります。

詳細はコチラでチェックしてください。
http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2012/event-workshop/12/entry-558.html


2012年12月12日水曜日

「いちまいばなしのうらばなし」ラジオ版7

会期は残り数日。
16日はラジオ版の公開収録も行います。

ラジオ版第7弾は、結婚がテーマの物語について。。
今回はちょっとビジュアル多めです。



2012年12月10日月曜日

「いちまいばなしのうらばなし」ラジオ版6+@

第六弾は神頼み系。
神様に何かをお願いするパターンの物語について話します。



さて、日曜日はワークショップの日だったのですが、
他の催しと重なったせいか、これまでに無いほどのお客さんが
スタジオに来てくれました。
リピーターの方もたくさん来てくれ、満員御礼の「いちまいばなし」となりました。



できた物語をカラー粘土で再現するワークショップも
1日で3話分の作品が完成しました。



たくさんあるので、まだアップできていないですが、
また後日アーカイブの方で紹介します。
(今週までの話はほぼアップしてあります。)
「いちまいばなし」アーカイブ

さて、バザールも後残すところ6日となりました。
週末のフィナーレイベントには、これまで「いちまいばなし」に参加し、
共に産みの苦しみを味わった戦たちが集います。

最終日を見逃すな!!

【「いちまいばなしのうらばなし」in 黄金町3時間スペシャル】

バザール会期中に黄金町で制作した約100話の「いちまいばなし」の中から、よりすぐりのお話を紹介する、トークバラエティー。こんな話を紹介して欲しいというリクエストにもお応えします。展示コーナー、ワークショップコーナー、カフェコーナー等も併設していますので、気軽にお立ち寄りください。

【日時】12月16日(日)13:00~16:00
【会場】黄金町 京急高架下 カフェプアン(site-D)
【申込不要】【参加費無料】
*体験談等を聞かせていただきたいので、
 特に一度ワークショップにこられた方の参加を歓迎します。
*トークの内容は都合により予告無く変更される場合があります。

詳細はコチラでチェックしてください。
http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2012/event-workshop/12/entry-558.html

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「はなしみくじ」も満タンでお待ちしております。
それでは。。

2012年12月8日土曜日

2012年12月6日木曜日

「いちまいばなしのうらばなし」ラジオ版4

さて、ラジオ版今回で4回目。
今回はタイトルに注目したうらばなしです。


2012年12月5日水曜日

「いちまいばなし」studio! フィナーレイベント



会期終了も間近に迫り、「いちまいばなし」最終イベントのご招待です。
もう来た人も、まだ来てない人も、ぜひ!

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

【「いちまいばなしのうらばなし」in 黄金町3時間スペシャル】

バザール会期中に黄金町で制作した約100話の「いちまいばなし」の中から、よりすぐりのお話を紹介する、トークバラエティー。こんな話を紹介して欲しいというリクエストにもお応えします。展示コーナー、ワークショップコーナー、カフェコーナー等も併設していますので、気軽にお立ち寄りください。

【日時】12月16日(日)13:00~16:00
【会場】黄金町 京急高架下 カフェプアン(site-D)

<タイムスケジュール>ーーー
【第一部】13:00~13:50 「いちまいばなし」実演パフォーマンス
一日中「いちまいばなし」を続けた「いちにちばなし」のドキュメントを紹介

【第二部】14:00~14:50「いちまいばなしのうらばなし」公開収録
バザールでできた「いちまいばなし」を横浜編、黄金町編、クラゲ編に分けて紹介。

【第三部】15;00~15:50 「ゲストのいちまいばなし」
参加者からお気に入りの話、「いちまいばなし」の体験談を聞きます。
ーーーーーーーーーーーーー

【申込不要】【参加費無料】
*体験談等を聞かせていただきたいので、
 特に一度ワークショップにこられた方の参加を歓迎します。
*トークの内容は都合により予告無く変更される場合があります。

詳細はコチラでチェックしてください。
http://koganecho.net/koganecho-bazaar-2012/event-workshop/12/entry-558.html

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

最終日はぜひ「いちまいばなし」でフィナーレを!
さらに、前日15日は会場の外で「いちまいばなし」をやります!
一日で大きな紙に1つの話を作る「いちにちばなし」です!
コチラもよろしく!

あと、「いちまいばなしのうらばなし」ラジオ版聞いてね!!

2012年12月4日火曜日

「いちまいばなしのうらばなし」ラジオ版3

ラジオ版3 アップです。
12月16日のバザール会期終了まで、2日に1回のペースでアップして行く予定です。
この話を紹介して欲しいというリクエスト募集中です。コメント欄までお寄せください。
そして、番組のBGMも募集中(オリジナルに限る)。。。




2012年12月2日日曜日

「いちまいばなしのうらばなし」ラジオ版2

今週も土日のワークショップが無事終了しました。
リピーターも増えてきましたが、ただの参加者だけでなく、
だんだん「いちまいばなし」の司会役をやりたいという人も増えて来て嬉しい限りです。
いろんなところでいろんな人が「いちまいばなし」やるようになれば言いなと思います。

さて、前回に引き続き、「いちまいばなしのうらばなし」の第2弾をアップしました。
今回は「パーティー落ち」についてのうらばなしです。




黄金町バザールの会期は後2週間!まだ来てない人は現場にぜひ!

2012年11月30日金曜日

「いちまいばなしのうらばなし」ラジオ版1

「いちまいばなし」で、作った物語を、
解説、読み解きして面白さを語る「いちまいばなしのうらばなし」。
以前、このブログ上で行っていたのですが、
今回、ラジオ風の作りリメイクしてみました。今後少し続けてみたいと思います。



2012年11月26日月曜日

「いちまいばなし」studio!もあと少し!

今回は会場で流している「いちまいばなし」studio!のレポート映像を紹介します。

映像は会期前に作った物なので、
今は壁にもっと物語が貼ってあったり、
「はなしみくじ」があったり、新しい要素も増えています。





「黄金町バザール2012」もあと残すところ3週。
まだまだ時間はあると思っていても、気がつくと会期が終わってた!
なんてよくあること。。まだ来てない人はそろそろ来てみませんか?
そして、1度来た人もいろいろ内容が増えているので、もう1度来てみませんか??




2012年11月24日土曜日

MちゃんとRちゃんの沈黙

今回の写真と記事は特に関係はありません

先週末のワークショップに、以前「いちまいばなし」に参加してくれた、Mちゃんという女の子がまた来てくれました。その子はとてもシャイで、この前来てくれた時も、問いかけになかなか言葉が出て来なかったことを覚えています。困ってしまうと、首を大きくかしげて隣のお父さんにしなだれかかる仕草がとても可愛い子だったのですが、場の空気がだんだんと硬直してゆくような沈黙の中、なんとか粘って待っていると、最後には自分の口から言葉を絞り出してくれました。以前にも少し書きましたが、そんな空気の中で、しかも他人に囲まれて、自分の意見を言葉にするのは本当に勇気がいる事だと思います。そんなプレッシャーのかかる経験をしたのにも関わらず、また現場に来てくれたMちゃん。その日も首を大きくかしげてためらいながらも、もう一度「いちまいばなし」に参加してくれて、やっぱり言葉はすぐには出てこなかったけれど、自分の言葉で物語を進めてくれました。

そんな姿を見ていると、あの時、あの沈黙であきらめなくてよかったなと心から思います。司会にしても、沈黙というのは辛い物で、一刻も早くその空気を変えてしましたいものですが、その沈黙の陰には、何かを生み出そうとする葛藤があり、それを乗り越える事で、誰かの何かが変わるのだと、僕は信じています。だから、流れの中で沈黙が生まれても1度は必ず待ちます。粘って、もう一回問いかけて、ある時は質問の角度を変えて、とにかくその人から言葉が出てくるまでトライします。毎回うまく行く訳ではありませんし、こちらの精神的にもキツイ物はあるのですが、できるだけその姿勢を崩さず「いちまいばなし」をやっていこうと心がけています。

そこまでしようと思うのは、ある女の子との出会いがきっかけでした。Rちゃんというその子とは、去年の冬にある子供アトリエでの「いちまいばなし」で出会いました。先のMちゃんと同じく、Rちゃんもとてもシャイな子で、問いかけに対してなかなか答えが出てきませんでした。顔はだんだん紅潮し、口元はむずがゆいようにかすかに動くのですが、やっぱり言葉は出てきません。当時は僕自身もまだ活動の回数が少なく、場に慣れていなかったので、一回緊張をほぐしたり、間を置いたりする事ができず、ただただ真っ向から「どうなったの?」と聞く事しかできませんでした。長い長い沈黙の時間が続きましたが、結局その時はRちゃんの口から言葉を引き出す事はできず、最終的に首のうなずきでこちらが聞く内容(○○したか、しないか等)をYES  NOの2択で決めてもらう事にし、なんとか物語を作る事ができました。結果的にその時できた「いちまいばなし」は、今でも人気のある面白い物語になったのですが、正直僕はその後かなりヘコんでいました。質問攻めにしてしまったRちゃんの姿を思うたびに、本人が望まない状況を強いてしまったと、何とも言えない気持ちになりました。半ば強制的に他者を巻き込んで、想像力を吸い出すような「いちまいばなし」が秘めている暴力性に初めて気付いたのかもしれません。

そんなこんなで、アトリエでの2週間の活動が終わり、最後にトークショーを行った時、Rちゃんのお母さんと会う機会がありました。そこで活動の中でのRちゃんの様子を聞かれ、正直うまく行かずにちょっと辛い思いをさせてしまったかもしれないと伝えると、お母さんは意外そうな顔をしていました。お母さんが前にその日の事を聞いた時は、Rちゃん自身がすごくやりきった感があったようだったと言うのです。「あれ?」と思いました。どうやら彼女の心中では、僕の予想していた物と全く違う反応が起こっていたようでした。また、再びそのアトリエに伺ったとき、オーナーさんから僕が作った絵本にサインをして欲しいと頼まれ、どういうことか聞くと、Rちゃんがお小遣いを貯めてその絵本を買ってくれたのだと伝えられました。僕の予想に反してRちゃんは、とても好意的に僕や「いちまいばなし」の事を受け入れていたようなのです。この事を知った時、あの沈黙が実はとても重要な物だったのだという事に気付きました。あの沈黙が、あのプレッシャーがあったからこそ、何か彼女の中で変化が起こったのではないだろうかと僕は思いました。それから僕は場に生まれる沈黙の時間に、できるだけ立ち向かえるようにスタンスを変えてゆきました。それまでは回避しがちだったその沈黙の時間。みんなが敬遠するその時間を、現場の参加者とどうやって共有できるのかを考える様になりました。



今、「いちまいばなし」には、本番を始める前に参加者に必ず伝える3つのルールがあります。1つ目は誰もが分かる事を話す事。2つ目は話す順番を守る事。そして3つ目は場がシーンとなってしまった時、その沈黙を暖かい気持ちで見守る。というものです。3番目のルールを最初に伝える事で、参加者に間ができてしまった時の心の準備をしてもらっていると僕は思っています。場が硬直して行くとき、もちろん黙っている本人も辛いのでしょうが、周囲の参加者もやっぱり辛いと思います。でも、そこでちょっと我慢する余裕を持ってもらう。そうする事で、その沈黙の時間の価値を知ってもらい、産みの苦しみを共有するというのが「いちまいばなし」の新たな目的になりつつあります。

そんな思いを持ちながら、黄金町での「いちまいばなし」を行っていた中、Rちゃんを彷彿させるような、冒頭のMちゃんに出会ったので、嬉しくなって昔の事を思い出して今回の記事を書きました。あの沈黙を乗り越えたMちゃんにも、何か変化があったからこそまた「いちまいばなし」に来てくれたのだと思います。まぁ実際のところ、本人たちの気持ちは推測するしかなく、状況証拠を希望観測的に考えているだけなのですが、やっぱり僕としてはそこは信じたいところ。なんかまどろっこしいですが、まぁとにかく、Rちゃんのおかげで今の「いちまいばなし」の変化があるのだという事と、シャイなMちゃんがまた来てくれて嬉しかったという事が言いたかったのです。

それでは週末のワークショップまたがんばります。。

2012年11月22日木曜日

今週日曜は、2カ所同時に「いちまいばなし」!

今週日曜25日は、黄金町バザールと、取手市の競輪場で行われる「サイクルアートフェスティバル」の2カ所で「いちまいばなし」を開催します。




「サイクルアートフェスティバル」とは、自転車とアートの祭典で、アートマーケットやワークショップ、自転車イベント、フードも盛りだくさんのイベントで、毎年この時期に取手競輪場で開催されています。詳しくはコチラ

黄金町バザールは、いつもの通り13:00〜16:00まで、
取手競輪は10:00〜16:00までのちょっと長めの開催です。

バザールの方は、最近鍛えている一番弟子が「いちまいばなし」を仕切ります。
リピーターの方に来ていただくとかなり心強いので、お時間ある方、もう一度やりたいなって方はぜひ!

それではまた週末に!!

2012年11月18日日曜日

「いちまいばなし Studio!」in「黄金町バザール2012」その12

長らく暖めていた計画がついに始動。「いちまいばなし」のおみくじ、「はなしみくじ」が解禁です。

現在「いちまいばなし」を毎週スタジオで作っているのですが、ライブに参加するだけでなく、今まで作った話の面白さも伝えてゆきたいところ。しかし、なかなか「いちまいばなし全集」の本を手に取って読むところまで誘導するのは難しい…それでは!ということで、これまで作った「いちまいばなし」を読むきっかけになるアイテムをつくろうと開発したのが「はなしみくじ」です。

このおみくじ状の紙片には、過去の「いちまいばなし」に登場するキャラクターの目線から感じ取れるメッセージが、こんな風に一枚一枚手書きで書かれています。








吉も凶も無く、くじだけではメッセージの意味がよく分かりませんが、右の方に書かれたページ数を頼りに「いちまいばなし全集」から元の物語を探して読む事で、どんな文脈の中からメッセージが出て来たのかが見えてきます。くじを引く事で、「いちまいばなし」との予期せぬ出会いを演出するのがこの「はなしみくじ」の狙いです。


さらに、ここでもう一工夫。ただくじを引くだけではつまらないので、みんな大好き「ガチャガチャ」の中にくじを入れて引く事にしました。


子供も大人も一度は回した事のあるこのマシンが、参加者を惹き付けます。金曜日に土日の稼働用に設置作業をしていたら、もう回したいという人がたくさん。そこでちょっとお先に「はなしみくじ」を体験してもらいました。



参加費はなんと無料。まずは会場のスタッフに声をかけ、専用のコインをもらいます。
もらったコインをガチャマシンに投入し、ハンドルを1回すと…



カプセルに入ったくじがコロンと出てきます。誰もが笑顔になる瞬間…


カプセルを開けてくじの中身を確認。おそらく意味はあまり分からない可能性が高いので、次に「いちまいばなし全集」のページ数をチェック。


全集の対応するページを開くと、そこには元のお話が。物語を読んで、どのキャラクターの目線からどんなメッセージが書かれていたのかを考えます。くじの内容は、バザールのサポーターさんや、アルバイトさんに頼んで書いてもらっていて、すべて直筆。それぞれ読者目線から考えられたメッセージなので、同じ物語を読んでいても、普段気がつかなかった視点に気付かされる事もあります。



そんな「はなしみくじ」は、毎週以下の時間に無料で引く事ができます。引きたいときは、会場のスタッフに声をかけて下さい。

土曜日11:00〜19:00
日曜日13:00〜17:00
(1人1日1回まで)




さらに、会場には白紙のくじも用意してあるので、全集を読んで自分で「はなしみくじ」を作る事もできます。くじを書いてくれた人は、おまけでもう一回くじを引く事もできます。

UPした写真を見ても分かる様に、子供より大人の方にたくさん引いてもらっている印象の「はなしみくじ」。今日のあなたはどんな「いちまいばなし」と出会えるのか。会場に来たら、ぜひトライ!







2012年11月16日金曜日

「いちまいばなし Studio!」in「黄金町バザール2012」その11


先週10日、11日は黄金町にてワークショップ。

日曜日は、関東学院大学のバザール見学ツアーとも重なり、
久しぶりに大人数での「いちまいばなし」となりました。



前回からはじまった、回りながらの方式でも物語を作りました。
今回から、話役は木のバトンを持ってリレーする事にしました。




また、この日はj:comというケーブルテレビの取材もあって、
リポーターのお姉さんも巻き込んでの「いちまいばなし」となりました。
カメラやマイクも入り、久しぶりの大人数だったので、ちょっと気合いが入ってしまいました。



やっぱり大勢を前にすると、反応も大きいし、気持ち良いですね!


j:comの放送は12月1日から。
黄金町バザールを特集する番組に中に登場します。
加入者しか見られないので、j:com入っている人はぜひチェックして下さい!

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さらに今回は、最初からお子さんの参加が多く、どの子も物を作りたい盛りだったので、
以前から一度やりたいと考えていた、カラー紙粘土を使っての、立体造形「ねんどばなし」
を実施してみました。




「いちまいばなし」を作った後、物語に出て来た情景を粘土で立体に起こしてゆきます。
今回の物語は、砂漠のラクダが、東京にいる女の子に水を届けに行く事から始まる物語。

ーーーーー

「ラクダの大冒険」
2012年11月11日 神奈川県横浜市黄金町

あるところに砂漠がありました。
砂漠にはサボテンがありました。
2こぶラクダがいました。
2こぶラクダは背中に水を入れたバケツを
しょって歩いていました。
ラクダは東京にいるかわいい女の子に、水を届けにいくところでした。
女の子はその水を化粧水に使うようです。
ラクダは砂漠公園で鬼ごっこをして遊んでいるミイラの3人兄弟にあって、
ミイラたちに水をかけてあげました。
するとミイラは人間に戻りましたが、
包帯がほどけて裸になったので、
東京渋谷109にみんなで服を買いに行きました。
ミイラはキラキラな服を買い、ラクダはお腹がすいたのでクマを食べました。
そしてみんなで女の子に会い、みんなで黄金町に来ました。
みんなでアーティストになり、アトリエを開きました。
めでたし、めでたし!!

ーーー

砂漠というのは「いちまいばなし」意外に始めて登場したフィールドでした。
そこらから、ミイラの3兄弟や、サボテンも登場し、最後は黄金町まで話が続きます。。
女性参加者の間では、ミイラに活力を与えるほどの化粧水をお肌に使ったらどうなるのかに注目が集まっていました。


素材のカラー紙粘土は、5色しかありませんが、粘土を混ぜる事で様々な色を作る事ができます。まずは粘土を混ぜて色作り。


また、今回は物語の文字起こしも参加者に行ってもらいました。



完成作品の紹介。


まずは主人公のバケツをしょっているふたこぶラクダと、砂漠に生えるサボテン
実はこの作品3人が関わるコラボレーション作品になっていて、
ラクダ、サボテン、砂漠とバケツでそれぞれ作者が違います。


こちらは砂漠公園で鬼ごっこをしているミイラの三兄弟。
躍動感にあふれています。とても激しい鬼ごっこ。。


その3兄弟がラクダに水をかけられて、人間になった姿がこちら。
立ち方がしゅっとして、心臓?心?の様なものがみえます。


4人が向かう、大都会東京。
渋谷109と、黄色のは東京タワーだそうです。
女の子は現れず。。。


このカラフルな生き物は、ラクダに食べられたクマ。
この部分を発言したなっちゃんが、責任を持って作ってくれました。
この作品にはまだ謎が多く、クマであるというところは判明しているのですが、
その状態に関しては、
「ラクダの胃の中で溶けているクマの様子だ。」とか、
「舌でなめられているクマだ。」だとか、
「片足だけ食べられたクマだ。」等、
専門家の間でもまだ意見が分かれています。
今度なっちゃんに聞いておきます。


最後にこれが、アーティストになったラクダたちが、
黄金町のアトリエで制作した作品群です。
だいぶ抽象的な作品のようです。


以上の作品は、本文とともに並べて展示しました。
手前から奥へ時系列に並んでいます。。

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ということで、先週末のスタジオの様子をリポートしました!
明日明後日もパフォーマンスとワークショップを開催します!
お近くの方、まだ来てない方、もう一回来たい方もぜひ!
明日はスピンオフの「いちまいばなし」に挑戦してみます。。。

「いちまいばなし」イベント日程

それでは!


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
「いちまいばなし」 by 佐藤悠 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 継承 2.1 日本 License.