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2014年3月11日火曜日

立っているもの

3年前の5月上旬。

あるプロジェクトのサポートで被災地を巡り、

その合間にリサーチという形で、津波の被害に会った現場を歩きました。

まだがれきの撤去もそこまで進んでおらず、

一応現場を記録しようとカメラを持って歩いたのですが、

あまりの状況に正直何を撮ったらよいのか、そもそも撮ってよいものなのか、

よくわからずただただ歩いていたのを思い出します。

そうやっていくつか現場を歩くうちに、

だんだん目にとまる様になってきたものが、人のいた痕跡でした。








誰かが何かを探したように物をならべた物。

ここにあるよと誰かに示すためにそこに置いた物。

また、祭壇のように見える物もありました。


全てがめちゃくちゃになった場所で、

物が「立っている」という事がとても特別な物の様に見え、

それから僕は、現場でそんな状況の写真ばかり撮りました。


二十歳の頃に赤瀬川源平に感化されている僕にとっては、

このような状況がトマソン的に立ち現れてきたようにも思えます。

建造物に付随する人の意思や行為が、有から無へ風化してゆく

その存在ギリギリの状態がトマソンであるならば、

無化された建造物の残骸の中から行為が新たに立ち現れるこの状態も、

無から有へ転化する状態という、

逆の世界から見たトマソンの様な存在なのかも知れません。





というのは、まあ跡付けの理由で、

たぶん本当の所は、その場で何をすればよいのか分らず、

自分の中に「これを撮るんだ」という理由を付けて行動していなければ、

どうしようもなかったから出来た写真ではないかと思います。


そうやって撮った写真も、やっぱりどうしたものかともやもやとしたまま、

ハードディスクの中にしまい込まれたままになっていました。

つい最近久しぶりにこの写真を見つけたので、

震災から3年目の今日を区切りに外に出してみる事にしました。

この有と無の切り替わる過程のような状態が、

僕にとって何か気になるもののようです。


























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