2014年2月22日土曜日

3月7日 YU SATALK!! @取手

「やけくそ」シリーズ
メインMC:YUSATOとして、
来月7日にトークを取手で行います。
その名もSATALK!(和名はサトーーーク!!)

内容としましては、
•やけくそシリーズ生鑑賞
•取手のこれだけは言っておきたい10の事
•やけくそ人生相談

等を予定しています。

昨日の夜は眠れなかったので、
なにかもうひと企画無いかと、「取手」を題材とした「なぞかけ」を考えていましたが、
これがなかなか難しい。
なぜこれが難しいのか。
それを話すには、まず「なぞかけ」とはなんぞやという所から話して行きましょう。


ーーー長文ですので、暇な方だけどうぞ。ーーーー


僕は「なぞかけ」が結構好きで、
長距離運転で眠たくなってくると同乗の仲間とやったりするのですが、
簡単に見えて、ピンと来ない人には中々構造がつかめないもののようで、
まずは「なぞかけ」の構造と作り方から紹介して行きたいと思います。

ねずっちで一般化した「なぞかけ」は、
お題をA、かける物をB、その心をCとすると、

「A」とかけて「B」ととく、その心は、どちらも「C」(でしょう。)

という定型文に乗せて、
一見すると関係のないAとBを、Cという概念によって繋ぐという構造をしています。
基本的にはCの部分が同音異義語、いわゆる駄洒落になっている事が多く、
ここが思いつけば、「なぞかけ」はうまく行きます。
例題として、良さそうなのがこちらのサイトにあったので引用してみます。

例)「夢(A)」とかけて「使い古しの靴(B)」ととく、その心は、
  どちらも「はかないもの(C)」でしょう。

「儚い」と「履かない」がかかっている訳ですね。なるほどスマートです。
「なぞかけ」の考え方としては、
まずお題のAから連想される要素の中から、
駄洒落や2重の意味になるCの部分を考え、
次にAとは異なる意味で、Cと繋がるBを連想し、
最後にAとBとCが1文で繋がる様に整えます。
式にすると
A=C → C=B →  A=B=C
と言った感じ。

では大まかな構造が分った所で、
例題で具体的にその過程をデモンストレーションしてみましょう。
「なぞかけ」は、はじめにお題が出題されて始まるので、
まずは、お題の『夢』から連想されるワードをいろいろ考えます。
例えば
1、(夢は…)夜見る
2、(夢は…)覚める
3、(夢は…)はかない
等と思いついたとします。
ここから思いついた物の中で、使えそうなワードがあるか査定して行きます。

まず1は×です。「夜見る」という言葉には駄洒落や、2重の意味がないからです。
(あと、よく考えたら別に夜でなくても見れますね)
なぞかけ初心者は、まずワードを思いついたら早急にABCをくっつけようとして、

例)「夢(A)」とかけて「花火(B)」とときます。そのこころは、
   どちらも「夜見る物(C)」です。

みたいなのを作ってしまいがちですが、これは「なぞかけ」と言えません。
なぞかけの肝は一見繋がらないAとBを、如何に巧みにCで繋ぐかという所に有ります。
この作り方では、想定内のただ似た様な概念を並べるだけになってしまいます。

次に2。「覚める」というワードは、酔いが「醒める」や、恋が「冷める」等、
同音異義語があるので、脈が有りそうです。
「夢」と「B」は、どちらも「覚める/醒める/冷める」。
とりあえずこの2つの間に入るBなるものを探します。
例えば。。

例)「夢(A)」とかけて「コーヒー(B)」とときます。そのこころは、
   どちらも「覚める/冷める物(C)」です。

う〜んもう一歩。
最低条件は満たしていますが、ひねりが足りない。
そんな時は、もう少し限定性を持たせるために、Cに変化をつけて、

例)「夢(A)」とかけて「コーヒー(B)」とときます。そのこころは、
   どちらも「さめると味気ない(C)」です。

みたいにすると、ちょっと玄人感がでますね。
なぞかけのうまい人は、こうやってとりあえず思いついたジャブ的なCに、
もう一言加えて限定性を持たせ、ひとつの決め技にするのがうまいです。
このテクで平凡なCもそこそこのものになりますが、
いかんせん、ビシッと決まるスマートさは薄まります。

そこで3の本命「はかない」。
「儚い/履かない/墓無い」等と豊富な同音異義語が有るとともに、
それぞれのワードの意味がバラバラなのがとても良いです。
Cの部分の2重にかかる意味が離れているというのは、
「なぞかけ」の巧みさにおいてかなり重要で、
例えば2の「覚める/醒める/冷める」は、確かに同音異義語ですが、
実はどの用法も「ある状態から普段の状態にもどる」という大きな意味が共通しています。
それに比べ、「儚い/履かない/墓無い」はただ音だけが共通していて、
その表す物に脈絡がなく、
より意味の離れたところでAとBを繋ぐ事ができるので高ポイントになります。
という訳で、2と比べてより巧みさが光る3の「はかない」を使って、

例)「夢(A)」とかけて「使い古しの靴(B)」ととく、その心は、
  どちらも「はかないもの(C)」でしょう。

という解が導きだされます。

要は、お題が与えられたら、そこからなるべく多くバリエーションのある関連ワードを連想し、
さらにその中でより巧みなダブルミーニングを探し出し、ABCが破壌しない1文を整える。
このような過程を経て、思わずなるほどと唸ってしまう「なぞかけ」が出来上がります。

前述したねずっちは、「なぞかけ」の解を最速で導きだす事に特化したマシーンの様な芸人ですが、
おそらく、Cの部分にあたる同音異義語のワードやセンテンスを誰よりも多く記憶し、
お題を出された瞬間に、Cに繋がるリンクワードを誰よりも早く連想する技術を磨く事で、
あのクオリティを保っているのだと思います。

…と、長文でしたがここまでが前置きです。
本題はここから。

そんな「なぞかけ」の作りの中でなぜ、
「取手」をお題にすると難しくなってしまうのか。
それは、そのお題の限定性にあります。
一般的に「なぞかけ」のお題(A)は、
Cにうまく繋がる様々な事象が連想されるものが適しています。
しかし、「取手」のような限定的な名詞では、関連する同音異義語を探すのが難しくなると同時に、
その限定性をどのようにCで扱うのかというハードルが上がります。
つまりより上のレベルを目指すなら、
「取手」というお題にしかあり得ないCを用いた解を考えるべきだと言う事です。

例えば、
「取手」とかけて「人気の番組」ととく、その心は、
  どちらも「市長/視聴が良い」でしょう。

というような解はいくらかすぐ出ますが、
お気づきの様に、お題がどこの市でも成立するかなり保守的な物になっています。
せっかく「取手」という限定的なワードがお題になっているなら、
やはりそれならではのCを出した方がよりスマートです。
ここが非常に難しい。
「なぞかけ」のスピードを優先するなら、
この部分を犠牲にする事も考えられますが、
せっかくならば、やはり取手だからこそ成立する物を提示したい。

で、昨晩寝付けなくなってから、
常総線の始発が出るくらいまで布団の中で悩んで考えました。
結局「取手」だけでは沢山思いつかなかったので、
「取手関連ワード」とお題の括りを大きくした「なぞかけ」を
10個程絞り出しました。
はっきり言って、なかなかズバッと決まる物は出ませんでしたが、
我ながら頑張ったと思います。

必死に考えた「取手関連なぞかけ」。
ぜひこの文章を読んで、
この括りがどれだけ難しい物なのかという事を把握した人にこそ聞いてもらいたいと思います。

という訳で、ここまで読んだ暇なアナタ!
7日はぜひ取手に!!
明日はネットラジオを収録です。

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