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2014年1月21日火曜日

「いちまいばなし」&「えほんのはた」ワークショップin アトリエティエラアスール

先週の日曜は、千葉県は佐倉市にあるアトリエティエラアスールこども造形教室にて、「いちまいばなし」と「えほんのはた」作りのワークショップを行ってきました。

今回集まってくれたのは、年中さんから小学5年生までの16人。
久しぶりになかなかの大人数でのワークショップでした。

アトリエについた参加者がまずするのは、即興物語作り…ではなく、
お昼ご飯のスープとフォカッチャの下ごしらえです。


アトリエの先生からの提案で、今回のワークショップはお昼ご飯付き。
最近はこういった料理を普段から活動に取り入れている造形教室も多いみたいですね。



材料を混ぜてフォカッチャの生地作り。
外ではスープ班がみんなで持ち寄った野菜を切っています。



まとまって来たら、交代で100回ボールに叩き付ける!
男の子達はかなり盛り上がってました。

最初に体を動かすと心もほぐれてゆくようで、
この後の物語作りの良い導入になったと思います。

さて、下ごしらえが一段落したら、いよいよ「いちまいばなし」作りのスタート。
16人を8人づつの2チームに分け 、それぞれが即興物語を作ります。
まだ「いちまいばなし」あんまり知らないよ。。という方は
以下のページを見てもらうと良いかもです。
 「いちまいばなし」とは?
「いちまいばなしのうらばなし」
「いちまいばなしのうらばなし」ラジオ版

お昼作りの導入が良かったのか、1話目から会場は大盛り上がり。
大きな笑い声と、みんなが飛び跳ねる音の中、以下の2作が出来ました。



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「大根泥棒」
2014年1月19日 千葉県佐倉市

異次元にみじん切りになった大根が浮かんでいました。
大根は、スープを作ろうとしていた泥棒から飛んでいった物でした。
ごはん好きの泥棒は、大根が飛んで行ってしまったので、また盗みに行く事にしました。
森に行くと宇宙人の畑に大根があったので、
盗もうとすると、その大根も飛んで行ってしまい、
泥棒が階段を作って取ろうとすると、階段は壊れてしまいました。
そこで今度はヘリコプターで大根を取ろうとすると、
ヘリコプターは故障してしまいました。
泥棒はあきらめて近くの商店街の八百屋で、
50%引きの大根を買う事にしましたが、その大根も飛んで行ってしまいました。
泥棒は飛んだ大根を網で取ろうとしましたが、固くて破れてしまいました。
大根は火星に向かって飛んでゆき、
小惑星探査機の「はやぶさ」にぶつかって落ちてきました。
そして泥棒の頭にぶつかって、泥棒は病院へ運ばれてしまいました。

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「帽子人間ジャガイモ地球」
2014年1月19日 千葉県佐倉市

森の中にジャガイモがありました。
ジャガイモはキノコみたいに生えていて、
八百屋さんで買ったものを置いておいたら、そうなった物でした。
ジャガイモはどんどん大きくなって行き、地球より大きくなってしまいました。
海の水は巨大ジャガイモに押し出されて、宇宙に飛んで行きました。
そんな中、ジャガイモとお風呂に入っている人もいました。
ついに巨大ジャガイモのせいで、家も地球も壊れてしまいました。
お風呂に入っていた人は大変な事になったと、外に逃げて行って、
耳が大きな宇宙人が住んでいる大きな月にたどり着きました。
耳が大きな宇宙人は、いきなり人間が来たので怒ってケンカになってしまいました。
すると火星から頭に炎が付いている宇宙人が来て、ケンカを止めようとしてくれました。
でも、宇宙人同士がケンカになってしまったので、人間は違う地球に行く事にしました。
そこは、耳が帽子みたいな人が住んでいる地球でした。
その地球に付くと、人間も耳が帽子みたいな人の姿になり、
歩けなくなってしまいました。

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1話目はなぜか飛んでゆく大根と、それをどうにか取ろうとする泥棒の物語。
何をやってもうまく行かない泥棒は、
結局大根をとれずに最後は病院送りになってしまいます。
物語作りを行う中で、参加者は中盤からこの話の面白さが
「泥棒が失敗を繰り返す」部分にある事に気付いたようで、
そこからフリ(大根を取るアイデア)とボケ(確実にうまく行かない)を繰り返す、
いわゆる「天丼系」の物語になりました。
タイトルも「大根泥棒」という事で、
「ひたすら大根を取ろうとしている泥棒」の様子を
ストレートに表現している様でもありますが、
演技の下手な役者さんを「大根役者」と言うのにかけて、
うまくいかない泥棒の事を呼ぶ新しい慣用句になりそうな気もします。

2話目の物語はジャガイモが森にあったという、ある程度安定した導入から一転、
いきなり地球規模、そして宇宙規模の話に展開してゆくダイナミズムが見所の話です。
そしてさらにニクい所が、巨大ジャガイモによる地球滅亡のスペクタクルの中に、
お風呂に入っている人という、とてもミクロな視点を入れてくる所です。
映画などでもこういうディザスター(災害)物というのは、規模が大きすぎると、
なかなか見ている人に実感が湧かないという問題点があるので、
よくこういった日常と繋がった目線をうまく挟み込み、
マクロとミクロの世界を行き来しながら、展開してゆくという方式があります。
この話のもまさにその面白さがあり、映画化するなら大作請負人こと、
ローランドエメリッヒ監督が適任ではないかと思いました。

2作とも野菜から始まっていたり、宇宙や宇宙人、森という共通のモチーフがあるのが、
やはり同空間で連続して作った話だなという印象があります。
以前も連続してウサギの話が3作できた事があり、
1度「いちまいばなし」を目の当たりにした直後に物語を作ると、
違うチームであれ、どこかに前作の影響が出てくるようです。
そう思うと全く違う話の様で、この2つは結構似た話なのかもしれません。
2話目の地球から逃げる人間に次々に災難が降りかかりうまく行かないところも、
失敗続きの泥棒の様子にどこか似ている様な気もします。

さて、そんな物語作りが終わると、えほんのはた」作りが始まります。
作った物語を元に、そのビジュアルを布を使って再構成してゆく作業です。
登場物がどんな形で、どんな色をしているのか?
それぞれの頭の中にあるバラバラのイメージを外に出し、
そのまま融合させて1つのビジュアルに起こしてゆきます。
物語のどの部分を誰が作るかパート分けをして、作業開始!



まずは、元になる布の色を選びます。大根の話の1班は緑の布をチョイス。
人数が8人と多いので、今回はいつもの2倍の大きさの布で大きく画面を作ります。



2班はじゃかいもの話を黄緑の布で作るようです。
4年生のクラスメートが2人いるこちらのチームは、
彼女達を中心にどう作るか元絵を見ながら相談しています。
今までにあまりなかった計画的なチームのようです。



そんなジャガイモ2班を横目に、
大根1班は大胆におのおのが布地を切り貼りしてゆきます。


2班もいよいよ動き出しました。
森と宇宙が画面に広がってゆきます。



制作時間は約90分。
自分の担当が終われば手がかかっている所を手伝ったり、
空いたスペースをどうするのか考えます。

2チームとも最後の15分の追い込みがすごかったですね。
あっと言う間に制作時間が終了。
片付けをして、みんなお待ちかねのお昼の時間です。



片付けの最中に出来た布まんじゅう


片付けを終えて外に出ると、そこはまるでピクニック。
アトリエの先生と参加者のお母さんが料理と場所のセッティングをしてくれていました。



スープもフォカッチャもうまく出来た様です。
順番にスープをすくう子ども達に、
「野菜もちゃんと取った?」とお母さんからチェックも入ります。
大人気のスープは、10杯近くおかわりした子もいたようで、
お腹をいっぱいにして、いよいよ作品発表の時間を迎えます。

お迎えの保護者の方に少し早めに来てもらい、
みんなの前で今日作った「いちまいばなし」と「えほんのはた」を発表します。
ほぼ全員の親御さんが集まって下さり、会場は30人近くの超満員。



まずは1班の「大根泥棒」。
要所要所に大根の登場する、にぎやかな旗になりました。
目立つのは中央の「異次元」部分。
最後に一気に完成させた勢いそのままに、異様な迫力があります。
また、旗の随所にある球体は水星、金星、星、等の惑星で、
右の大きな青い固まりはブラックホールだそうです。
作りながら「このブラックホールに吸い込まれるから大根が飛んで行ったのではないか」
という俗説がまことしやかに語られていました。
様々な所に惑星が点在しているという意味でも、
全体的に異次元な雰囲気があるビジュアルとなりました。



続いて「帽子人間 ジャガイモ地球」のチーム。
また、こちらもにぎやかな旗になっています。
目立つのは右下の「月」にいる「耳の大きな宇宙人」ですね。
「耳の大きな宇宙人」と言っておきながら、その正体はやはりウサギだったみたいです。
全体的に不思議な感じを出すというイメージで、オーガンジーの布が多様されています。
最初に登場するキノコの様に生えたジャガイモは画面中央下に一応あるのですが、
不思議感を出すためのオーガンジーのおかげで、ほとんど見えない程です。
中央の森の部分や、周囲の宇宙の部分は前述の高学年お姉さんコンビが指揮を取り、
全体で協力しながら作っていました。お昼のときに感想を聞いてみたら、
「みんなが頼んだ事をちゃんとやってくれたからよかった」と言っていて、
よいチームワークが発揮された様です。

これにて、ワークショップは終了。
毎回最後にワークショップで僕が何を伝えたかったのか総括していて、
他者や多様性の受容の事等についてまとめるのですが、その前振りとして、
「今日作った話は、どうしてこんなに面白い物になったと思いますか?」
と聞いてみると、1年生の男の子が手を挙げて
「みんながちがっているから」と一言。

まさに今から言わんとしている事をズバリと射抜かれ、思わずたじろいでしまいました。
そうです。その通り。
みんなが違っていて、さらに違う事をどう面白がるかという事に、
それぞれがそれぞれの方法で向き合うからこそ、
毎回「いちまいばなし」は面白い物語が出来るのです。
正直この部分がどこまで参加者に伝わっているのか、
不安な事もありましたが、彼に少し自信をもらいました。

そんなこんなで盛況のうちにワークショップは終了。
今回は16人と大人数だったので、なかなか撮影に手が回らず写真少なめです。
その代わりと言っては何ですが、盛り上がった物語作りのときの
会場の音声を最後に上げておきます。(大根の話は途中からになってます。ごめんなさい!)
お時間あるときにお聞きください。

それでは。。










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「いちまいばなし」 by 佐藤悠 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 継承 2.1 日本 License.