2013年11月3日日曜日

東京インプログレス「クロージングイベント」



10月末に行われた
東京インプログレス「クロージングイベント」の中で
「いちまいばなし」を披露させて頂きました。
(実演写真がなくてすみません。)



当日は台風27号が過ぎ去った後で、かなりの晴天。
芝生の上、少し風の強い中で行われた水辺の「いちまいばなし」でした。
15人程の参加者と、プロジェクト主催の川俣さんも参加してもらい、
また、バックには表現(hyogen)の演奏、
というなかなか恵まれた環境の中でやらせてもらいました。

出来た物語はこんなのでした。


「パン屋のマラソン大会」
2013年10月27日
東京都豊洲

川辺でマラソン大会が行われていました。
ゴールは駅前でした。
マラソン大会の主催はパン屋さんでした。
参加者は商店街の皆さんでした。
一等になったら、パン100年分がもらえました。
これからいよいよスタートです。
スタートには楽器隊が来て演奏するセレモニーがありました。
スタートの合図が 「よーいパン!」 と鳴ると、
おじいちゃんが一人勢い良く飛び出しました。
でも遅くて、魚屋さんに抜かれてしまいました。
中盤コースにパンの山が現れ、みんな食べながら進みました。
ここでは朝から働いてお腹がすいているおにぎり屋さんがトップでした。
でも、その後を肉屋さんが抜いて行きました。
次に見えて来たのは、吊るされたカレーパンでした。
ここは金物屋さんが、ハサミを使ってトップになりました。
ゴール前では、川でクルージングをしている人がすごく応援してくれていました。
そんな中、魚屋さんが一番にゴールしました。
すると、パン屋さんが賞品のパンを全部持ってかえってしまいました。
おしまい。


奇しくもまたパンの話になってしまいました。
個人的な感想としては、
「クロージングイベント」という
1つの催しに意志を持って集まられた参加者ばかりだったので、
みなさんまとまりがあるというか、他者を柔軟に受け入れる受容体制がかなり整った状況での
「いちまいばなし」だったのではないかと思います。
マラソンという「競争」を軸に、場面が移ってゆくという構造の物語で、
大枠としては移動を主とする「ロードムービー系」の「いちまいばなし」に分類されます。
終盤に前半で出た、「川」設定や、「魚屋さん」が再登場してくるのが印象的ですが、
この様な一回出た物をもう一度物語に持って来てまとまりを持たせるような
「回収系」と呼ばれる手法は、ある程度現場の一体感が無いと起こりにくいので、
やはりまとまりのあるチームだったのではと思います。
ただ、チームの良好なまとまりがあると、物語の流れが健全な物になりすぎて、
「いちまいばなし」につきものの
「破壊」「混沌」「悪意」等の部分が抑圧される傾向にあります。
基本的に「いちまいばなし」は比率は違えど、
「秩序」(理性等)と「混沌」(本能、欲望等)
の両方の要素が繰り返して物語になってゆく傾向があります。
なので、全体的に流れがスムーズだったこの話の落ちが、
パン屋さんの不可解な行動で終わるのは、
その行き場を失った「混沌」の部分が表出した事の現れではないかと思います。
まあ、パン屋さんと魚屋さんの関係をちょっと心配してしまう様なおちでしたが…


さて、そんなこんなで「東京インプログレス」も終了。
これも含め10月はたくさんの催しに出させて頂きました。
11月もちょこちょこいろんな所に顔を出します。
近日スケジュールを載せるので、またご確認ください。
それでは。

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「いちまいばなし」 by 佐藤悠 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 継承 2.1 日本 License.