2012年11月14日水曜日

「いちまいばなしのうらばなし」 その6

「いちまいばなしのうらばなし」 その6
「タイトルあれこれ」

「いちまいばなし」も、そろそろ100話に達します。
以前、その物語の傾向について連載をした事がありましたが、
せっかくまたたくさん物語ができたので、分析を行ってゆく
「いちまいばなしのうらばなし」を復活させてゆこうと思います。

以前の「いちまいばなしのうらばなし」

今回は、物語の本文ではなく、その「タイトル」に注目してみます。
「いちまいばなし」は、物語自体も突飛なのですが、
「タイトル」も本文を作るときと同じく、みんなでその場で決めてしまうので、
普通の物語の名前ではちょっと聞かれないようなタイトルがつく事があります。

一番多いのが、
「&系」
「○○と○○」という、登場する物を並べて「と」でつなぐ、非常にシンプルなパターンです。
タイトルを決めるものもなかなか難しいので、行き詰まってしまうとここに行き着くケースがままあります。


などなど、ざっと見ただけでもこんなにあります。
また、似たような形で「VS系」という、対立構造がタイトルになっている物もあります。
「いちまいばなし」に出てくる登場人物の関係には、対立関係も多く、
まれに中盤にいきなりパーティーオチなどで丸く収まる事もありますが、
終盤までこの対立が続き、全体的にバトルの要素が強くなると、このようなタイトルがつきやすくなります。



「タイトル落ち系」
「いちまいばなし」は、物語を作った最後にタイトルを付けるので、
よく物語の結末がそのままタイトルになってしまう事が多くあります。
要するに、タイトルで思いっきりネタバレしているという事ですが、
物語のオチがまだ印象として残っている状況でタイトルを考えるので、
こういう傾向があるのでしょう。



「タイトルで一言系」
「いちまいばなし」のシステム状、参加者の意図しないところで急に物語が収束したり、
終わってしまったりする事があります。
そんな時、物語に書ききれなかった部分、感想、
登場人物のホントの気持ち、後日談、実は○○だった。
などなどを、本文でなくタイトルで表してしまおうという方法。
作った人でないと気づかない暗喩も多くあります。

Yes we can!←物語の最後に登場する人物が誰だったのかを臭わすタイトルです。
「あまくない」←ぜんざいやお汁粉がたくさん出てくる話だけれど、最終的には…
「バナナが欲しい」←最後にお土産をもらったゴリラの気持ちは…?

「ゴールデンマロン」←最後に誕生する特産品の名前だそうです。
「友情の始まり」「ケーキを食べた」 ←後日談系。その後どうなったかを盛り込んだタイトルです。
「北の祭りだから」 ←結末に「どうして?」と疑問を持ったら、このタイトルに答えがあります。


「ボキャブラ系」
タイトルに本編の物語が関係する言葉遊び、駄洒落などが入っているパターン。
最後にちょっとボケたい、ひねりをいれたい!という欲求が見て取れます。


「雰囲気系」
「いちまいばなし」本編にも、意味の無い事象や展開はたくさん出てきますが、
タイトルにも、特に明確な意味は無く、物語の雰囲気だけでつけられた物もあります。
作った人はまだしも、初めて読む人には全く意味が分かりません。

「ふにゃふにゃのへちゃ」←最後に登場する食べ物の食感かも?
「四葉のオニオン」本文中で良い事の無いタマネギに、タイトルで少しは幸運がある様につけられました。
「きんたろうあめ」←本編に「あめ」は出てきますが、なぜ金太郎なのかは謎です。


「どうしても言いたい系」
これはものすごく特殊なタイプで、物語の流れ等全く関係なく、
その話の中でどうしても自分が注目して欲しい部分をタイトルにつけるという、
とても強引な方法です。まだ1作しかありません。


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ということで、今回はタイトル目線からの「いちまいばなし」紹介でした。


今後も作った物語の研究を進めてゆきます。
読者の皆さんも、こんな分類や傾向がある!と気づいた方は、コメント欄までぜひ一報を。。

それでは!


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「いちまいばなし」 by 佐藤悠 is licensed under a Creative Commons 表示 - 非営利 - 継承 2.1 日本 License.